内モンゴル・フルンボイルの雪原に巨大フクロウ 世界最大級の猛禽が舞う
この冬、中国北部の内モンゴル自治区フルンボイルの雪原で、世界最大級とされるフクロウ「グレートグレイオウル」(great gray owl)が静かに舞い、獲物を探す姿が観察されました。この国際ニュースは、北半球に生きる野生動物と私たちの距離をあらためて考えさせてくれます。
氷点下の雪原を滑るように飛ぶ姿
フルンボイルの広大な雪原を背景に、グレートグレイオウルは音も立てずに滑るような低空飛行を繰り返します。レンズをまっすぐ射抜くような鋭い目が、ときおりカメラのこちら側をじっと見つめているようにも映ります。一方で、その瞳孔は雪の上のわずかな動きも見逃すまいと忙しく動き続け、雪面に潜む獲物の気配を追いかけています。
映像では、フクロウが雪原を飛び回りながら採餌し、ときには素早く雪面へ向かって舞い降りる様子も確認されています。厳しい寒さの中でも、静かで精密な「ハンティング」が淡々と続いていきます。
世界最大級のフクロウ「グレートグレイオウル」とは
今回観察されたグレートグレイオウルは、体の長さで見たときに世界最大のフクロウ種と考えられています。また、猛禽類の中で最も大きな顔盤(顔を取り囲む丸い羽の構造)を持つとされており、この顔盤が音やわずかな振動を集める「パラボラアンテナ」のような役割を果たしているとされています。
生息域は北半球に広く、
- 北アメリカ
- ヨーロッパの一部
- 北アジア
などに分布しています。今回のフルンボイルでの観察も、北アジアにおける生息地の一つをとらえたものと言えます。
中国で「第二級国家保護」の対象に
グレートグレイオウルは、中国では第二級の国家保護対象とされています。これは、野生動物として保護の必要性が高く、捕獲や取引などに一定の規制がかけられていることを意味します。
寒冷な地域に生きる猛禽類は、生息環境の変化の影響を受けやすいとされます。こうした背景からも、グレートグレイオウルが実際の野外で採餌する様子が確認されることは、その地域の自然環境や生態系の現状を読み解く小さな手がかりと見ることができます。
フルンボイルの雪原から見える、私たちへの問い
グレートグレイオウルは、北アメリカやヨーロッパの一部、北アジアなど、北半球の広い範囲に生息する鳥です。中国北部のフルンボイルで撮影された一羽のフクロウの姿は、日本から見ると遠い地域のニュースに思えるかもしれません。しかし、同じ北半球の空を共有する生き物として、私たちの暮らしとも見えないところでつながっています。
このニュースから考えたいポイント
- 雪原での採餌行動を支える、冬の生態系のあり方
- 寒冷地の野生動物を守るために、人間の活動をどう調整していくか
- カメラを通じて野生動物を見ることが、自然との距離感にどんな影響を与えるか
スマートフォンの小さな画面で野生動物の映像を見るとき、その背後には広大な風景と、そこで暮らす数多くの生き物たちの物語が広がっています。フルンボイルの雪原を静かに舞うグレートグレイオウルの姿に思いを馳せてみると、日々のニュースの受け取り方や、地球環境との向き合い方も少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
A great gray owl forages and swoops across a snowy plain in Hulunbuir
cgtn.com








