卓球WTTチャンピオンズ 世界1位・林詩棟がフルゲーム死闘で8強
中国・重慶市で行われている卓球の国際大会WTTチャンピオンズで、男子シングルス世界ランキング1位のLin Shidong選手(中国)が、An Jae-hyun選手(韓国)とのフルゲームの激闘を3対2で制し、ベスト16から準々決勝へ駒を進めました。女子シングルスでは、地元の孫穎莎選手と日本の早田ひな選手も揃って8強入りを決めています。
男子シングルス 世界1位・Lin Shidongが5ゲームの接戦を制す
現地時間の木曜日に行われた男子シングルスのラウンド16で、世界1位のLin Shidong選手は、世界ランキング21位のAn Jae-hyun選手と対戦しました。格下とされる相手に対し、簡単には勝たせてもらえない、内容の濃い一戦となりました。
試合の流れをスコアで振り返ると、次のようになります。
- 第1ゲーム: Lin選手がデュースの末に11対13で落とし、0対1とリードを許す
- 第2ゲーム: 11対2で圧倒し、試合を1対1に戻す
- 第3ゲーム: 11対6で連取し、2対1と逆転
- 第4ゲーム: An選手が11対6で取り返し、2対2の最終ゲーム勝負へ
- 第5ゲーム: Lin選手が安定したプレーでポイントを重ね、11対5で勝利
第1ゲームを落としたあと、Lin選手はプレースタイルを調整し、第2ゲームでは一気に相手を突き放しました。しかし相手も簡単には崩れず、第4ゲームで再び流れを引き寄せて最終ゲームへ。最後は世界1位らしい安定感と集中力を見せ、要所でラリーを取り切ったLin選手が、薄氷の勝利をつかみました。
準々決勝では、Chinese TaipeiのLin Yun-ju選手と対戦する予定です。アジアのトップ選手同士による高い技術レベルの試合となることが予想され、男子シングルスの優勝争いを占う一戦として注目が集まります。
女子シングルス 孫穎莎と早田ひなが揃って8強入り
女子シングルスでは、トップシードとして出場している孫穎莎選手(中国)が、香港特別行政区のDoo Hoi Kem選手と対戦しました。スコアは11対5、11対3、11対6のストレート勝ち。危なげのない内容でベスト8進出を決め、地元の期待に応える結果となりました。
一方、日本勢では第5シードの早田ひな選手が、ブラジルのBruna Takahashi選手と対戦しました。試合は11対6、13対11、11対9と、こちらもストレート勝ちでしたが、第2ゲームと第3ゲームは2点差以内の接戦。要所でのサーブとレシーブの質、そしてラリーでの一打目の精度が勝敗を分けたといえます。
早田選手にとっては、競り合いの展開をものにして準々決勝へ進んだことが大きな収穫です。世界トップクラスとの試合が続くなかで、どこまで勝ち上がれるか、日本のファンにとっても大きな見どころとなります。
WTTチャンピオンズが持つ意味と、今回の結果が示すもの
WTTチャンピオンズは、世界のトップ選手が集まるハイレベルなシリーズ大会として位置づけられており、国際ニュースとしても卓球ファンの関心を集めています。今回の重慶大会でも、男子はLin Shidong選手、女子は孫穎莎選手という、現在の卓球界を代表する選手たちが中心となって戦いを繰り広げています。
今回の結果から見えるポイントを整理すると、次のようになります。
- 男子では、世界1位のLin選手が苦しみながらも接戦を勝ち切る強さを示した
- 女子では、孫穎莎選手が盤石の内容で8強入りし、地元開催での存在感を示した
- 日本の早田ひな選手が接戦をものにして準々決勝へ進み、今後の上位進出に期待が高まる
- 韓国、Chinese Taipei、香港特別行政区、ブラジルなど、多様な地域の選手が登場しつつも、アジア勢が上位争いをリードしている
一試合ごとのスコアを見ると、実力差がそのまま結果につながるわけではなく、メンタルの強さや試合中の修正力が勝敗を大きく左右していることが分かります。特に、トップ選手同士の対戦では、1ポイントの判断が試合の流れを変える場面が目立ちます。
これからの見どころ 日本の視点でチェックしたいポイント
準々決勝以降に向けて、日本やアジアに関心を持つ読者が注目したいポイントは次の通りです。
- 早田ひな選手が、世界トップクラスを相手にどこまでプレーの質とメンタルを維持できるか
- Lin Shidong選手が、接戦を経験したことで準々決勝以降にどのような修正を見せるか
- 孫穎莎選手が、このまま危なげなくタイトル争いをリードしていくのか
- アジア勢と、ブラジルなど他地域の選手との戦い方の違いや、スタイルの多様性
今回のWTTチャンピオンズ重慶大会は、単なる一つのタイトル争いにとどまらず、今後の国際卓球シーンの力関係や、各選手の成長の方向性をうかがううえでも重要な大会といえます。準々決勝以降の結果次第では、世界ランキングや来年以降の国際大会の勢力図にも影響を与える可能性があります。
ベスト8が出そろい、これからさらにラリーの質と緊張感が高まる局面に入っていきます。短いスキマ時間でもスコアと展開を追いながら、自分なりに試合の流れや駆け引きを想像してみると、卓球の国際ニュースがぐっと身近に感じられるはずです。
Reference(s):
World No. 1 Lin Shidong survives five-game tussle at WTT Champions
cgtn.com








