重慶・酉陽の「赤い岩石の森」 幻想的な景観が観光客を魅了
中国・重慶市酉陽県の山あいに広がる「赤い岩石の森」が、2025年現在、幻想的な景観で訪れる人々を魅了しています。自然の造形美と文化・地質学的な価値が重なり合う新たなスポットとして注目されています。
赤茶色の岩が連なる、巨大な「森」
中国西部の重慶市酉陽県には、広大な茶色の山並みの中に、赤みがかった岩が無数に連なる「赤い岩石の森」があります。訪れた人は、山一帯を覆う褐色と赤のコントラストに包まれながら、非日常の風景の中を歩き進んでいきます。
岩肌はところどころで奇妙な形に削られ、まるで自然が長い時間をかけて彫り上げた彫刻作品のようです。足元から頭上まで続く岩の連なりは、通常の森林とはまったく異なる「岩の森」と呼ぶにふさわしい景観を作り出しています。
「巨大な石の彫刻美術館」に迷い込む感覚
この赤い岩石の森の内部に足を踏み入れると、景色は一変します。視界いっぱいに広がる岩の壁や石柱が複雑な陰影を生み出し、「夢の世界に入り込んだようだ」と表現する訪問者もいるといいます。
見渡すかぎり石の造形が続く様子は、大きな自然の石の彫刻美術館に迷い込んだかのようです。歩くたびに視点が変わり、新しい形、新しい色合いが現れるため、一度の訪問では見尽くせないと感じる人も少なくありません。
観光・文化美学・地質研究の三つの価値
この赤い岩石の森は、観光地としての魅力だけでなく、文化的・学術的な側面からも注目されています。
- 観光の価値:他にはない赤茶色の岩の景観は、写真撮影や散策を目的とする旅行者に新鮮な体験を提供します。都市部の喧騒から離れ、自然の中でゆっくり過ごしたい人にとって、静かで印象的な時間を過ごせる場所になっています。
- 文化・美学の価値:岩の形や色合いは、見る人の想像力を刺激します。動物や建物、抽象的な模様を連想させる岩もあり、アーティストや写真家にとっては創作意欲をかき立てる「野外ギャラリー」のような存在です。
- 地質研究の価値:赤みを帯びた岩石の層や独特の侵食の跡は、長い時間をかけて形成された地質の歴史を物語っています。こうした地形は、地球の変化を読み解く手がかりとして、地質学的な研究価値も大きいとされています。
自然を「消費」しない観光へのヒント
2025年の今、世界各地で自然を舞台にした観光が人気を集める一方で、環境負荷や混雑による問題も指摘されています。重慶市酉陽県の赤い岩石の森は、観光、文化、美学、研究という複数の視点が交差する場所だからこそ、「どう守りながら楽しむか」という問いを投げかけてくれます。
訪れる人にとって、この場所は単なる「映えるスポット」ではなく、自然が生み出した造形と、そこに価値を見出そうとする人間のまなざしが出会う場でもあります。こうした視点を持つことは、これからの海外旅行や自然観光を考えるうえでも、一つのヒントになりそうです。
日本の読者にとっての意味
日本でも、山や森、海岸の奇岩など、自然の造形美を楽しむ文化は根強く存在します。重慶市酉陽県の赤い岩石の森のニュースは、距離的には離れていても、「自然を前に何を感じ、どう向き合うか」という点で、日本の私たちともつながる話題です。
国や地域を超えて、こうした景観の魅力や価値を共有することは、観光先の選択肢を広げるだけでなく、地球全体の自然環境をどう残していくかを考えるきっかけにもなります。スマートフォン一つで世界の景色にアクセスできる今だからこそ、画面の向こうにある現地の自然と人びとの暮らしに思いを巡らせてみたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








