北京・北海公園で桃の花が満開 歴史的建築と灯籠が彩る春景色
2025年の春、北京の中心部にある北海公園で、禅府寺(Chanfu Temple)前の山桃の花が見頃を迎えました。古い建築と赤い灯籠を背景に咲く桃の花が、まるで一幅の絵のような春の風景をつくり出しています。
歴史的な背景とともに楽しむ桃の花
北海公園は、中国で最も古く象徴的な皇室庭園の一つとされる場所です。その一角にある禅府寺の前では、山桃の花が古い建築と赤い灯籠を引き立てるように咲き誇り、訪れた人の目を引いています。
石造りの建物や門、落ち着いた色合いの瓦屋根といった歴史的な建築の手前に、淡いピンクや白の花びらが重なり合うことで、風景に立体感が生まれます。赤い灯籠の色も加わり、「歴史」「季節」「色彩」の三つが一つの場で交わるのが、この光景の特徴です。
「花の都」へと変わる北京の春
気温が上がり始めるころ、北京は各地で花が咲き始める「花の季節」に入ります。なかでも、北海公園のような歴史ある公園は、自然と文化を同時に感じられる場として、春の楽しみ方の象徴的な存在になっています。
今回の北海公園の山桃の花も、そうした季節の変化を象徴する風景の一つです。足元には花びらが舞い落ち、頭上には枝いっぱいに花が咲き、遠景には古い建物と灯籠が見える──日常の散歩であっても、どこか「旅先」のような非日常を感じられる時間になります。
訪れた人が感じる「香り」と「静けさ」
禅府寺前の山桃の花の周りでは、多くの人が立ち止まり、写真を撮ったり、ゆっくりと眺めたりしながら過ごしています。花の香りがほのかに漂うなかで、歴史的な建物に囲まれていると、都会のまっただ中にいることを一瞬忘れてしまうような静けさを感じられます。
訪れる人びとは、それぞれの楽しみ方でこの春の風景を味わっています。
- スマートフォンで花と建物を一緒に撮影し、その場で家族や友人に共有する人
- ベンチに腰掛けて、花びらが風に揺れる様子を静かに眺める人
- 子どもと一緒に散策しながら、季節の変化を教える親子連れ
華やかな色彩がありながら、どこか落ち着いた空気が流れているのは、「歴史の時間」と「今この瞬間」が重なっている場所だからかもしれません。
自然と文化遺産が共存する都市の風景
北海公園の春の風景は、単に「きれいな花が咲いている場所」というだけではありません。長い時間をかけて受け継がれてきた建築や庭園の空間に、毎年欠かさずやってくる季節の花が重なることで、都市に暮らす人びとの生活リズムをそっと支える存在になっています。
急速に変化する大都市・北京において、こうした歴史的な公園で春の花を楽しむことは、自然との距離を確かめる時間でもあり、自分のペースを取り戻すための小さな「余白」のような役割も果たしています。
禅府寺前の山桃の花がつくり出す春景色は、2025年の北京を象徴する、静かで豊かな都市の表情の一つと言えそうです。
Reference(s):
Peach blossoms flourish against historic backdrop in Beijing
cgtn.com








