王楚欽が張本智和に逆転勝利 WTTチャンピオンズ重慶で決勝進出
卓球の国際大会・WTTチャンピオンズ重慶で、男子シングルスは中国の王楚欽が張本智和を4-1で下して決勝進出を決めました。女子シングルスでは孫穎莎と陳幸同が決勝で対戦することになり、中国勢が男女ともタイトルを争う展開となっています。
男子シングルス:王楚欽が張本智和を逆転で撃破
中国南西部・重慶市で行われた男子シングルス準決勝は、王楚欽と張本智和の一戦となりました。過去12度の対戦で王が10勝しているカードでしたが、この日も簡単な試合にはなりませんでした。
第1ゲームは、王が10-9とゲームポイントを握りながらも、張本がそこから3ポイントを連取して逆転。張本が先に1ゲームを奪い、流れをつかんだかに見えました。
しかし、ここから王が落ち着きを取り戻します。第2ゲームでは序盤から攻勢を強め、6-1と大きくリード。そのまま11-5で取り返し、ゲームカウントを1-1に戻しました。
第3ゲームも王のペースが続き、要所で鋭い攻撃を決めて11-6。さらに第4ゲームも11-5で連取し、張本に反撃の糸口をほとんど与えませんでした。
後がなくなった張本は第5ゲームで必死に食い下がりましたが、王が11-7で押し切り、最終スコア4-1で決勝進出を決めました。第1ゲームを落としながらも崩れず、プレースタイルを貫いた王のメンタルの強さが際立つ内容でした。
男子決勝は王楚欽対林詩棟の中国勢対決に
王楚欽は、反対側の山を勝ち上がった同じ中国の林詩棟とタイトルを争います。林は準決勝で梁靖崑を破り、決勝の舞台に駒を進めました。
いずれも高い攻撃力とラリーの強さを持つ選手で、決勝はハイレベルなラリー戦が予想されます。準決勝での内容を見る限り、王の安定感と林の勢いがどうぶつかるかが見どころになりそうです。
女子シングルス:孫穎莎が0-2からの大逆転
女子シングルス準決勝は中国勢同士の対戦となり、孫穎莎が王芸迪に4-2で逆転勝ちしました。
試合は序盤、王芸迪が主導権を握ります。第1ゲーム、第2ゲームともに11-9で連取し、ゲームカウント2-0とリード。内容的にも競り合いをものにし、流れをつかんでいました。
追い込まれた孫はここからギアを上げます。第3ゲームを11-9で取り返すと、続く第4ゲームは11-6で快勝。ラリーの中での粘り強さと、要所での攻撃の精度が一気に高まりました。
勝負の分かれ目となった第5ゲームはデュースにもつれ込む接戦となりましたが、孫が13-11で振り切り、逆転に王手をかけます。完全に流れを掌握した孫は第6ゲームも11-5で押し切り、0-2からの4ゲーム連取で決勝行きを決めました。
スコアの推移からも分かる通り、精神的な踏ん張りと試合中の修正力が光った一戦でした。
孫穎莎と陳幸同が女子決勝で対戦
女子決勝の相手は、同じく中国の陳幸同です。陳は準決勝で王曼昱と対戦しましたが、第4ゲームの途中で王が負傷のため棄権し、陳が決勝進出となりました。
不運な形で試合を終えることになった王曼昱に対しては、早期の回復を願う声が高まりそうです。一方で、陳にとってはコンディションを保ったまま決勝に臨めるという側面もあり、孫との対戦は互いの持ち味がぶつかる拮抗した試合展開が予想されます。
中国勢が示した層の厚さと、今後への視点
今回のWTTチャンピオンズ重慶では、男子・女子ともに決勝が中国勢同士の対戦となりました。準決勝の組み合わせを見ても、多くの中国選手が上位に進出しており、その層の厚さがあらためて浮き彫りになった大会と言えます。
一方で、張本智和は第1ゲームを奪うなど世界トップクラスの選手相手に存在感を示しました。スコア上は4-1という結果でも、内容を見れば細部の差が勝敗を分けた場面も多く、今後の成長につながる材料も少なくないはずです。
卓球は一球ごとの流れやメンタルの変化がスコアに直結する競技です。王楚欽や孫穎莎が見せたように、劣勢からでも戦い方を変え、試合をひっくり返していく姿は、多くのファンにとって「結果以上に記憶に残る試合」として語り継がれていくでしょう。
決勝で、王楚欽と林詩棟、孫穎莎と陳幸同がどのような戦いを見せるのか。スコアだけでなく、ポイントごとの駆け引きや表情の変化にも注目したい一戦です。
Reference(s):
Wang Chuqin rallies past Tomokazu Harimoto at WTT Champions Chongqing
cgtn.com








