BMW、2026年中国本土モデルにファーウェイHiCarを採用
2025年12月現在、自動車とスマートフォンをつなぐコネクテッドカー分野で、新たな提携が動き出しています。ドイツ自動車大手BMWは、中国本土で生産する新型車に、ファーウェイの車載連携アプリHiCarを2026年から採用すると明らかにしました。
BMWとファーウェイの新たな提携の中身
BMWは声明で、2026年から中国本土で現地生産する新モデルに、ファーウェイのモバイルアプリHiCarを統合するとしています。HiCarは、スマートフォンなどの機器と車両をつなぐためのアプリで、車内での操作性やサービス利用を高めることを目的としています。
さらにBMWは、ファーウェイと協力してHarmonyオペレーティングシステムを基盤としたスマートアプリケーションの開発も進めるとしています。対象となるのは、中国本土でファーウェイ製デバイスを利用するBMW車のドライバーで、同じエコシステム内でシームレスな体験を提供する狙いがうかがえます。
声明によると、BMWはサプライヤー各社と連携し、より長期的な視点でのクロスサイクル協力を強化する方針も示しました。あわせて、中国本土の現地パートナーをBMWのグローバルなイノベーションシステムに深く組み込んでいく考えも打ち出しています。
なぜ中国本土市場でのHiCar採用が重要なのか
今回の発表は、中国本土市場を重視するBMWの姿勢をあらためて示すものです。現地の大手テクノロジー企業であるファーウェイのエコシステムに対応することで、BMWは中国本土のユーザーにとってより使いやすい車載体験を提供しようとしています。
スマートフォンと車の連携は、多くのドライバーにとって「どのブランドの車を選ぶか」を左右する要素になりつつあります。特に、日常的にファーウェイ製デバイスを利用するユーザーにとって、HiCarやHarmony OSに対応した車は、設定のしやすさやサービスの一体感という面で魅力が高まると考えられます。
BMWのグローバル戦略と現地パートナーの「深い統合」
BMWが強調したクロスサイクル協力という言葉は、単一の車種やモデルサイクルを超えた、より長期的なパートナーシップを意味すると受け止められます。短期的な部品調達にとどまらず、ソフトウエアやサービスを含めた継続的な開発・改善に、現地企業を巻き込んでいくイメージです。
また、現地パートナーをグローバルなイノベーションシステムに深く統合するという方針は、中国本土で生まれた技術やサービスが、将来的に他地域のBMW車にも応用される可能性を示しています。自動車メーカーにとって、特定市場での連携が世界全体の競争力につながる時代になりつつあります。
私たちが押さえておきたいポイント
今回のBMWとファーウェイの動きをめぐって、読者として押さえておきたいポイントを整理します。
- 2026年から、中国本土で生産されるBMWの新型車にファーウェイのHiCarが統合される予定であること
- ファーウェイのHarmonyオペレーティングシステムを基盤に、BMW車のドライバー向けスマートアプリケーションを共同開発すること
- BMWがサプライヤーとのクロスサイクル協力を掲げ、中国本土の現地パートナーをグローバルなイノベーション体制に組み込もうとしていること
これから1年余り、何が起きるのか
2026年の導入まで、約1年余りの準備期間があります。この間に、どの車種からHiCar対応が始まるのか、どのようなアプリやサービスがHarmony OSを通じて提供されるのか、といった詳細が順次明らかになっていくとみられます。
自動車とITの境目がますます曖昧になるなかで、今回のBMWとファーウェイの提携は、グローバル企業が現地のテクノロジーエコシステムにどう向き合うのかを考えるうえでも、注目すべき事例と言えます。読者のみなさんも、自分が乗りたい車と普段使っているデバイスとの関係を、一度見直してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








