新疆哈密〜河南鄭州の送電線 今年1万GWh超を送電
新疆ウイグル自治区ハミから河南省鄭州まで電力を送る±800kVの特高圧直流(UHVDC)送電線が、2025年3月16日時点で今年の送電量1万GWhを突破しました。中国の西部と中部を結ぶ「電力の大動脈」が、再生可能エネルギーの活用と地域経済の発展でどんな役割を果たしているのかを整理します。
今年1万GWh超え、前年同期比11.2%増
国際ニュースとして注目されるハミ〜鄭州送電線は、2025年3月16日までに今年の送電量が1万GWh(ギガワット時)を超え、前年同期比11.2%の増加となりました。電力需要の増加とともに、送電インフラの重要性が高まっていることがうかがえます。
- 送電量:今年1万GWh超(2025年3月16日時点)
- 前年同期比:+11.2%
- 方式:±800kV特高圧直流送電(UHVDC)
- 運転開始:2014年1月
- 総延長:2,192キロメートル、6つの省・自治区を通過
哈密〜鄭州UHVDC送電線とは
ハミ〜鄭州の特高圧直流送電線は、新疆から中国中部へ電力を送るために設計された初のUHVDCプロジェクトです。±800kVという非常に高い電圧で直流送電を行うことで、長距離でもロスを抑え、大量の電力を安定して届けることができます。
6つの省・自治区を結ぶ「電力の回廊」
送電線は、新疆、甘粛、寧夏、陝西、山西、河南の6つの省・自治区を通過し、その総延長は2,192キロメートルに及びます。西部の電源地帯と中部の需要地を結ぶことで、中国の広域電力ネットワークの中核の一つとなっています。
河南の電力安定と新疆の経済発展に貢献
河南省の電力供給を下支え
このプロジェクトは、これまで年間を通じて河南省の電力供給を改善してきました。送電能力の強化により、ピーク時の需給逼迫を和らげ、産業活動や住民生活の安定につながっています。
再生可能エネルギー資源が豊富な哈密
送電線の起点である哈密(ハミ)は、天山山脈のふもとに位置し、豊富な風力・太陽光資源を持つ地域です。この地で発電された再生可能エネルギーが、長距離送電網によって中部地域へと送り出されることで、新疆の経済発展とクリーンエネルギー利用の拡大が同時に進んでいます。
広域送電インフラが示すこれからのエネルギー像
哈密〜鄭州送電線の記録的な送電量は、再生可能エネルギーを遠隔地から大都市圏へ運ぶ「広域グリッド」の重要性を象徴しています。今後、各国・地域が脱炭素とエネルギー安全保障を両立させるうえで、長距離送電インフラや系統連系のあり方が一層問われていきそうです。
Reference(s):
Hami-Zhengzhou line transmits record 10,000 GWh of power this year
cgtn.com








