中国とカザフスタンが実務協力を深化 第12回協力委員会を北京で開催
中国とカザフスタンが、実務レベルの協力をさらに深める方針を確認しました。北京で開かれた第12回中国・カザフスタン協力委員会の会合で、両国は政治面から経済、治安協力、人と人の交流まで幅広い分野で協力を強化していくことで一致しました。
北京で第12回協力委員会 丁薛祥副総理とスクリャル第一副首相が共同議長
火曜日に北京で、中国の丁薛祥(てい・せつしょう)副総理と、カザフスタンのロマン・スクリャル第一副首相が会談し、第12回中国・カザフスタン協力委員会を共同で主宰しました。会合では、両国の「実務協力(プラグマティック・コーポレーション)」を一段と深めることが確認されました。
丁氏は、中国共産党中央政治局常務委員も務めており、今回の会合は、両国関係を今後どのように発展させていくかを示す場となりました。
「国家間関係の模範」へ 急速に発展する中国・カザフスタン関係
丁副総理は会合で、両国の首脳の指導の下で、中国とカザフスタンの関係は「急速な発展の流れを維持しており、国家間関係の模範となっている」と強調しました。
そのうえで、両国が今後重視すべきポイントとして、次のような方向性を示しました。
- 首脳同士が合意した重要なコンセンサスを、着実に実行に移すこと
- 政治的な相互信頼をさらに強め、互いの立場を支え合うこと
- 両国の「発展戦略」を連携させ、協力の相乗効果を高めること
- 実務的な協力を深め、両国と両国の人びとにもたらされる利益を拡大すること
丁氏はまた、第11回会合以降、中国・カザフスタン協力委員会が挙げてきた成果を高く評価し、その流れをさらに加速させる必要性を指摘しました。
今後の協力に向けた4つの提案
丁副総理は、今後の協力を具体化するため、次の4点を提案しました。
1. 首脳外交の指導的役割を強化
まず、両国の首脳が主導する外交の「指導力」を一段と高めるべきだとしました。首脳レベルでの対話や合意が、二国間関係の方向性を定め、各分野での協力を後押しするという考え方です。
2. 一帯一路の「質の高い協力」を推進
次に、両国は「一帯一路」の枠組みのもとで、質の高い協力をさらに深めるべきだと提案しました。インフラ整備や物流、産業協力など、さまざまなプロジェクトの実行力と実効性を高めることが狙いとされています。
3. 法執行と安全保障での協力を前進
三つ目は、法執行と安全保障分野での協力強化です。国境を越える犯罪や安全上の課題に対応するには、情報共有や共同の取り組みが重要となります。丁氏は、こうした分野での連携をさらに前進させる必要性を示しました。
4. 人と人の交流を広げる
四つ目は、「人と人の交流(人的交流)」の促進です。学生や研究者、ビジネス関係者、文化関係者など、さまざまなレベルでの交流を通じて相互理解を深めることで、長期的で安定したパートナーシップの土台を厚くしていく狙いがあります。
カザフスタン側「対中関係は外交の優先事項」
カザフスタンのスクリャル第一副首相は、カザフスタンにとって中国との関係の発展は「外交上の優先事項」だと述べました。そのうえで、中国側と協力し、両国間の協力メカニズムを最大限に活用していく姿勢を示しました。
特に、一帯一路に関連する重要な協力プロジェクトを「着実かつ効果的に実行する」ことを強調し、中国・カザフスタン協力で新たな成果をあげていきたいと表明しました。
読み手が押さえておきたい3つのポイント
今回の中国・カザフスタン協力委員会をめぐる動きから、私たちが押さえておきたいポイントは次の3つです。
- 関係の位置づけ:両国は関係を「国家間関係の模範」と位置づけ、その発展を戦略的に捉えている。
- 協力の層の厚さ:首脳外交から実務協力、人と人の交流まで、複数のレベルを組み合わせて連携を強化しようとしている。
- 一帯一路の役割:一帯一路関連プロジェクトを「鍵」として、協力の成果を具体的な形にすることに両国が強い意欲を示している。
中国とカザフスタンが、政治的信頼と実務的な協力体制の両方を意識的に積み上げている点は、今後の地域情勢や経済連携を考えるうえでも重要な動きと言えます。今後、具体的なプロジェクトや成果がどのように示されていくのかが、次の注目ポイントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








