国際ニュース:中国旅行が急増 240時間ビザなしトランジットで訪問者34.9%増
中国本土への「China Travel(中国旅行)」が2025年に入り一段と熱を帯びています。2024年12月17日に導入された240時間ビザなしトランジット制度の影響もあり、今年3月17日までの3カ月間に中国に入国した外国人は888万5千人に達し、前年同期比で34.9%増となりました。本記事では、この数字が示す意味と、今後の中国旅行トレンドについて整理します。
240時間ビザなしトランジットとは
240時間ビザなしトランジット制度は、一定の条件を満たす海外からの旅行者が、事前にビザ(査証)を取得せずに、最大240時間(約10日間)まで中国本土に滞在しつつ、第三国・地域へ乗り継ぎできる仕組みです。2024年12月17日に導入されました。
トランジット(乗り継ぎ)中に観光やビジネスを組み合わせやすくなるため、「乗り継ぎついでに少し滞在する」という新しい中国旅行のスタイルを後押しする制度だといえます。
3カ月で888万5千人、34.9%増というインパクト
公表された数字によれば、240時間ビザなしトランジット制度の実施後、今年3月17日までの3カ月間に中国に入国した外国人は合計888万5千人でした。これは、2024年の同じ期間に比べて34.9%の増加です。
3カ月で約35%という伸びは、単なる季節要因を超えた変化として受け止められます。特に制度導入のタイミングと重なっていることから、ビザなしトランジットが海外からの「中国旅行」のハードルを下げた可能性が高いと見ることもできます。
数字から読み取れる3つのポイント
限られたデータではありますが、今回の数字から少なくとも次の3つのポイントが見えてきます。
- 1. 「試しに行ってみる」中国旅行がしやすくなった
ビザ申請の手間や時間がかからないことで、中国旅行の心理的ハードルは下がります。長期滞在ではなく、数日間だけ滞在して雰囲気を知りたいというニーズとも相性の良い制度です。 - 2. 乗り継ぎ経由地としての存在感が増している
第三国・地域への乗り継ぎついでに、数日中国本土に立ち寄るという旅程が組みやすくなります。これにより、「目的地」だけでなく「経由地」としての中国旅行の魅力も高まっていると考えられます。 - 3. インバウンドの回復・拡大の一つのシグナル
わずか3カ月で外国人入国者数が前年同期比34.9%増という数字は、インバウンド(海外からの訪問)が勢いを取り戻しつつあることを示すシグナルと受け止めることができます。
日本からの中国旅行にとっての意味
日本の旅行者にとっても、240時間ビザなしトランジット制度は選択肢を広げる可能性があります。例えば、
- 他の国や地域へ向かう途中で、中国本土に数日立ち寄る
- 短期の出張に、週末の市内観光を組み合わせる
- 一度の長期滞在ではなく、複数回の短期滞在で異なる都市を訪ねる
といった旅程を組みやすくなると考えられます。スケジュールや予算の制約があるビジネスパーソンや学生にとっても、「一度行ってみたい」と思ったタイミングで訪れやすくなるかもしれません。
2025年の中国旅行トレンドをどう捉えるか
今回のデータは今年3月までの3カ月間に限られていますが、それでも2025年の「China Travel」トレンドを象徴する動きの一つと言えます。制度の導入から短期間で外国人訪問者数が大きく増えたことは、
- ルールの変化が、人の動きに直結しうること
- 短期滞在や乗り継ぎ需要が、中国旅行を支える重要な要素になっていること
を示しています。
今後も各国・地域の出入国ルールや航空ネットワークは変化していく可能性があります。その中で、旅行者一人ひとりが最新の制度を踏まえつつ、自分に合った距離感で中国本土とのつながり方を選んでいく時代になりつつあります。
まとめ:数字の裏側にある「移動のしやすさ」の変化
240時間ビザなしトランジット制度の導入から今年3月17日までの3カ月間で、外国人の中国入国者数は888万5千人、前年同期比34.9%増という大きな伸びを見せました。
この数字は、単に観光客が増えたというだけでなく、「移動のしやすさ」が国際社会のつながり方を変えつつあることを示唆しています。ニュースとして数字を追いかけるだけでなく、「自分ならどんな旅をしてみたいか」を考えてみるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
'China Travel' continues to heat up with huge rise in foreign visitors
cgtn.com








