元ビクトリア州首相が評価:中国の再生可能エネルギーと豪中協力の行方 video poster
2025年の中国発展フォーラム(China Development Forum)を前に、オーストラリア・ビクトリア州の元州首相ダニエル・アンドリュース氏が北京でインタビューに応じ、中国の再生可能エネルギー政策と豪中協力の重要性を語りました。本記事では、その発言のポイントを国際ニュースとして日本語で分かりやすく整理します。
北京で語った「中国の高品質な発展」とグリーン転換
アンドリュース氏は、北京でCGTNの崔瑩潔(Cui Yingjie)氏との単独インタビューに臨み、中国の「高品質な発展」と世界のグリーン転換(脱炭素社会への移行)について見解を示しました。
ビクトリア州の改革派リーダーとして、同氏は州のエネルギー政策を化石燃料依存から転換させてきた経験を持ちます。その立場から、中国の取り組みを次のように評価しました。
アンドリュース氏は、中国が掲げる「new quality productive forces(新しい質の生産力)」を、グリーン分野で世界をリードしうる変革モデルだと位置づけ、中国の再生可能エネルギーへの投資と技術革新は世界からもっと大きな評価を受けるべきだと強調しました。
豪中協力の「次の優先課題」は重工業の脱炭素
インタビューの中で、アンドリュース氏が特に力を込めたのが、オーストラリアと中国の協力の方向性です。同氏は、両国の正式な協力の「次の優先課題」として、重工業の脱炭素と風力・太陽光発電技術の高度化を挙げました。
同氏はおおよそ次のように述べています。
- 豪中の正式な協力は、重工業分野の脱炭素化に向けてさらに踏み込むべきであること
- 風力や太陽光などの再生可能エネルギー技術を、ともに前進させる必要があること
- これは両国の将来だけでなく、「地球全体の健康」に関わる課題であること
気候変動とエネルギー安全保障が国際政治の中心テーマとなる中で、オーストラリアと中国という二つの重要な経済が連携することは、グローバルなグリーン転換の行方を左右する可能性があります。
「中国の努力は、もっと認められるべきだ」
アンドリュース氏は、中国の再生可能エネルギー分野での前進が、国際社会で十分に評価されていないという問題意識も示しました。
同氏によれば、中国の新エネルギー技術や大規模な導入は、国内経済の高度化にとどまらず、世界全体の脱炭素にとって重要な役割を果たしうるにもかかわらず、その貢献度が正しく理解されていない側面があるといいます。
こうした評価は、中国と協力関係にある国々にとっても、グリーン産業でどのように連携し、どのようにイノベーションを共有していくかを考えるうえでのヒントになりそうです。
米国の関税政策との対比:実務的な協力路線を強調
アンドリュース氏はまた、米国の通商政策に触れ、現在の米国が中国に対して「予測不能で非合理的な関税ゲーム」にこだわっていると批判しました。
そのうえで、オーストラリアと中国は、こうした対立とは異なる「現実的で実務的な協力」を通じて、持続可能な世界経済に向けた新しい道筋を切り開こうとしていると指摘しました。関税をめぐる攻防ではなく、脱炭素と技術協力を軸にしたパートナーシップこそが、長期的には各国の利益にも地球環境にも資するという視点です。
日本の読者への示唆:アジアのグリーン協力をどう見るか
今回のインタビューは、オーストラリアと中国の関係だけでなく、アジア太平洋地域におけるグリーン協力のあり方を考える材料にもなります。
重工業の脱炭素化や再生可能エネルギーへのシフトは、多くの国や地域に共通する課題です。アンドリュース氏が語ったように、エネルギー転換をめぐる国際協力は、個々の国の経済戦略を超えて、「地球全体の健康」に直結するテーマになりつつあります。
2025年の中国発展フォーラムを前に示されたこのメッセージは、今後の豪中協力だけでなく、地域全体のエネルギー戦略や気候外交を読み解くうえでも注目すべきシグナルと言えるでしょう。
Reference(s):
Ex-Victoria premier: China's renewable energy efforts deserve praise
cgtn.com








