中国の氷雪観光ブーム、2024年も拡大 ハルビンが首位
中国の氷雪観光ブーム、2024年も勢い続く
中国の冬の観光をめぐる最新の国際ニュースとして、氷と雪を楽しむ「氷雪観光」のブームが2024年も続いたことが注目されています。その象徴的な存在が、東北部の黒竜江省の省都ハルビンです。中国旅游研究院(China Tourism Academy)が1月に公表したランキングで、ハルビンは中国の氷雪観光地の中でトップの評価を受けました。
ハルビンが「氷雪観光」首位になった理由
ハルビンは、冬の厳しい寒さと豊かな雪を生かした観光づくりで知られ、国内外から多くの旅行者を惹きつけてきました。今回のランキングで首位に選ばれたことで、中国の氷雪観光を代表する都市としての地位を改めて示したかたちです。
世界的観光地「ハルビン氷雪大世界」の存在感
そのハルビンを語るうえで欠かせないのが、世界的に知られるテーマパーク「ハルビン氷雪大世界(Harbin Ice-Snow World)」です。クリスタルのように輝く氷の建築物やライトアップされた雪像で知られ、冬季だけオープンする巨大な屋外パークとして国内外のメディアにもたびたび取り上げられてきました。
この氷雪大世界は、2024年12月21日からの68日間の営業期間に、延べ356万人の観光客を受け入れました。単純計算すると、1日あたりおよそ5万人以上が訪れたことになり、その集客力の大きさがうかがえます。短期間のイベントでありながら、ここまで多くの人を引き寄せる点に、氷雪観光ブームの勢いがはっきりと表れています。
数字が示す「氷と雪」の新しい楽しみ方
ハルビン氷雪大世界の来場者数は、中国の氷雪観光が「一部の愛好家の楽しみ」から「多くの人が参加する冬のレジャー」へと広がっていることを示しています。家族連れや若い世代が、イルミネーションや巨大な氷の建築を背景に写真や動画を撮影し、SNSで共有する様子をイメージすると、その波及力の大きさが実感しやすいかもしれません。
また、寒さそのものを「不便」ではなく「体験価値」として楽しむスタイルが広がることで、冬の観光のあり方も変化しつつあると考えられます。氷と雪をテーマにしたイベントやアート、夜間ライトアップなど、視覚的な魅力を前面に押し出す工夫が、氷雪観光ブームを後押ししているといえそうです。
今後の氷雪観光と日本へのヒント
2024年のデータからは、中国の氷雪観光が単なる一時的な流行ではなく、冬の定番レジャーとして定着しつつある姿が見えてきます。氷雪観光の人気が続けば、関連産業や地域経済にとっても安定した需要が生まれ、長期的な観光戦略の柱になっていく可能性があります。
この動きは、日本の冬の観光にも示唆を与えます。雪景色そのものを楽しむだけでなく、
- 物語性のあるイルミネーションやイベントの演出
- 写真や動画で共有したくなるビジュアルづくり
- 短期間でも集中的に人を呼び込む「季節限定パーク」の設計
といった視点は、地域の規模を問わず応用できるからです。ハルビンの事例は、冬の寒さを「弱点」ではなく「魅力」に変えることで、新しい観光の可能性が広がることを示していると言えるでしょう。
まとめ:ハルビンが映し出す、中国の冬の観光の現在地
中国の氷雪観光ブームが続いた2024年、その中心にいたのがハルビンでした。中国旅游研究院のランキングで氷雪観光地のトップに選ばれ、ハルビン氷雪大世界が68日間で356万人を受け入れたという事実は、冬の観光のポテンシャルの大きさを物語っています。
今後も、中国の冬の観光地がどのような工夫で世界の旅行者を惹きつけていくのか、日本語で追いかけていくことは、私たち自身の観光やライフスタイルを考えるうえでもヒントになりそうです。
Reference(s):
Graphics: China's ice and snow tourism boom continues to rise in 2024
cgtn.com







