ウクライナ危機「転換点」か 中国などグローバルサウスの平和グループが協議
ウクライナ危機をめぐり、中国やブラジルなどグローバルサウス諸国が参加する「平和の友グループ」が、政治的・外交的な解決の重要性を改めて強調しました。中国外交部は、危機が「転換点」に近づきつつあるとの見方も示しています。
ウクライナ危機「転換点に近づく」
中国外交部の報道官Guo Jiakun氏は、月曜日の定例記者会見で、「ウクライナ危機に関する平和の友グループ(Group of Friends for Peace on the Ukraine crisis)」が最近ニューヨークで会合を開いたと説明しました。
この会合では、ウクライナ危機の最新動向と、持続的な平和を実現する可能性について意見が交わされました。報道官によると、メンバーは、紛争が「転換点」に近づいているとの認識を共有し、平和交渉に向けた最近の動きを歓迎したといいます。
軍事ではなく「交渉」で解決を
Guo氏は、今回の会合が「成功裡に」終了したとした上で、グループとして次の点を改めて確認したと述べました。
- ウクライナ危機の解決は、交渉による政治的な手段を通じて行うべきであること
- 外交的なアプローチを重視し、対話の枠組みを維持・強化する必要があること
また、メンバーは全ての関係国・関係者に対し、建設的な役割を果たすよう呼びかけました。具体的には、当事者それぞれの安全保障や政治的な懸念に配慮しつつ、当事者が受け入れ可能な「公正で持続可能な解決策」を模索するよう求めています。
「平和の友グループ」とは
このグループは、中国とブラジルをはじめとするグローバルサウスの国々によって、昨年(2024年)結成されました。目的は、次の3点に集約されます。
- 国連憲章の趣旨と原則を堅持すること
- ウクライナ危機の「政治的解決」に向けた国際的な合意形成を促すこと
- 平和の実現に向けた可能性を広げること
Guo氏によると、この「平和の友グループ」は、2024年9月の発足以来、一貫して「一刻も早い平和的解決」を訴え、危機の政治的解決を後押しする前向きな力を束ねてきたといいます。
グローバルサウスの声を国際社会へ
報道官はさらに、今後もグループとして次のような姿勢を維持していくと強調しました。
- 全ての関係当事者と緊密な意思疎通を続ける
- グローバルサウスの声が、より多くの国や地域に届くようにする
- ウクライナ危機の平和的な解決と、より良い未来づくりに貢献する
これは、ウクライナ危機をめぐる議論において、軍事力ではなく外交と対話を重視するスタンスを鮮明にする動きともいえます。
中国の役割と今後の焦点
Guo氏は、中国としても国際社会と協力し続ける姿勢を示しました。具体的には、
- 和平交渉に向けた「理性的な声」をより広く国際社会に届けること
- 紛争終結と和平交渉の再開に向けた条件づくりを進めること
- 危機の政治的解決に向け、積極的かつ建設的な役割を果たすこと
ウクライナ危機は依然として深刻な国際問題ですが、グローバルサウス諸国が集まり、対話と外交による解決を後押ししようとする動きは、2025年の国際ニュースの中でも注目すべき流れの一つです。
今後、実際の和平プロセスにつながる具体的な枠組みや提案が生まれてくるのか。グローバルサウス発のこうした取り組みが、どこまで現実の紛争緩和に結びつくのかが焦点となりそうです。
Reference(s):
Group of Friends for Peace: Ukraine crisis approaching turning point
cgtn.com








