重慶のレッサーパンダに花の遊具登場 春の動物園で広がる癒やしの光景
今年春、中国本土・重慶市のLeheledu Animal Theme Parkで、レッサーパンダの運動場に花で彩られた特製クライミングフレームが設置されました。色とりどりの花とツタに包まれたこの遊具に、レッサーパンダたちはすぐに引き寄せられ、夢中でよじ登る姿を見せています。
花で彩られたクライミングフレームとは
今回レッサーパンダのエリアに加わったのは、全体が花やツタで飾られたクライミングフレームです。立体的な足場がいくつも組まれ、レッサーパンダが登ったり降りたり、枝から枝へと移動したりできるよう工夫されています。
表面には花がふんだんにあしらわれ、周囲の緑と相まって、まるでレッサーパンダのための小さな庭園のような雰囲気をつくり出しています。観覧エリアからもよく見える位置にあり、動物たちの動きと花の彩りを同時に楽しめる設計です。
好奇心いっぱいに駆け上がるレッサーパンダたち
新しい遊具を見つけたレッサーパンダたちは、すぐに近づいて匂いを確かめたり、ツタに前足をかけて慎重に登り始めたりしたとされています。一度慣れてしまうと、フレームの上でバランスをとりながら歩き回ったり、途中で立ち止まって周囲を見渡したりと、思い思いに楽しんでいるようすです。
レッサーパンダは元々、木登りが得意な動物として知られています。高い場所に上ることで安心感を得たり、広い視野を確保したりする性質があります。ツタに覆われた立体的な遊具は、そうした本来の行動を自然に引き出す場になっているといえます。
動物福祉の視点から見る遊び場づくり
こうした工夫は、動物福祉の分野で環境エンリッチメントと呼ばれる取り組みの一つです。環境エンリッチメントとは、動物の暮らす空間に変化や刺激を与え、本来の行動を引き出しながらストレスを減らす工夫のことを指します。
今回のレッサーパンダ用クライミングフレームがもたらす効果として、次のような点が考えられます。
- 登る、歩く、匂いをかぐといった自然な行動が増える
- 高低差のある環境で、運動量が確保される
- 季節ごとの装飾を通じて、視覚的な刺激が得られる
- 新しいものを探ることで、好奇心が満たされる
単に「かわいい展示」を目指すのではなく、動物にとって心地よく、行動の幅が広がる空間づくりをどう実現するかが、世界各地の動物園で共通のテーマになりつつあります。重慶の取り組みも、その一例といえるでしょう。
見るだけから、感じる体験へ
花に囲まれた遊具を軽やかに登るレッサーパンダの姿は、見る人の心を和ませます。来園者にとっても、ただ檻の中の動物を眺めるだけではなく、動物たちがどのように環境と関わり、どのような行動を見せるのかを観察するきっかけになります。
こうした光景は、写真や動画を通じてSNSで共有されやすく、国や地域を超えて話題が広がる可能性もあります。国際ニュースとしても、動物福祉への関心や、自然と共生するあり方を静かに問いかけるトピックといえるかもしれません。
春の陽気に包まれた花の遊具と、そこで遊ぶレッサーパンダたち。小さな取り組みのように見えても、人と動物との距離を少しだけ近づけるヒントが、この重慶のレッサーパンダ舎には詰まっているようです。
Reference(s):
cgtn.com








