中国の鄭欽文がマイアミ・オープン8強入り 世界1位サバレンカと激突へ
女子テニスのマイアミ・オープンで、中国のオリンピック女子シングルス王者・鄭欽文(ゼン・チンウェン)選手が大会初となる準々決勝進出を決めました。世界1位との対戦を前に、女子ツアーの勢力図にも静かな変化が見えつつあります。
鄭欽文がマイアミ・オープン初の8強入り
WTAツアーの中でも格付けが高い大会「WTA1000」のマイアミ・オープンで、第9シードの鄭欽文選手が、アメリカのアシュリン・クルーガー選手を6-2、7-6(7-3)で下し、ベスト8進出を果たしました。
試合時間は1時間29分。スタッツからも、鄭選手の安定感が際立ちます。
- サービスエース:5本
- ファーストサーブのポイント獲得率:81%
- ストレート勝ち(2セットで試合を決める)
一方のクルーガー選手は、サービスでリズムをつかめずダブルフォルト(サーブの2連続ミス)が4本。リターンゲームで奪えたポイントも全体の27%にとどまり、鄭選手のサーブを崩しきることができませんでした。
次戦は世界1位サバレンカ 五輪女王が挑むビッグマッチ
準々決勝で鄭欽文選手が対戦するのは、今大会第1シードで世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカ選手です。サバレンカ選手は、昨年の優勝者であるダニエル・コリンズ選手との4回戦を6-4、6-4のストレートで制し、順当に勝ち上がってきました。
鄭選手は、現在のオリンピック女子シングルス王者としてツアーに臨んでおり、今大会ではキャリア6個目のシングルスタイトルを狙っています。4大大会に次ぐ規模のWTA1000大会で、世界1位を相手にどこまで通用するのかは、女子テニスファンにとって大きな注目ポイントです。
五輪で頂点に立った選手が、その後ツアーでも継続的に結果を残せるかどうかは、テニス界全体の流れを測る一つの物差しでもあります。鄭選手がマイアミでさらに勝ち進むようであれば、女子ツアーの「新たな軸」として存在感を一段と強めることになりそうです。
同日の主な結果 ガウフ敗退、大坂なおみは逆転負け
今大会の女子シングルスでは、他のコートでも注目のカードが続きました。トップ選手や話題の選手たちが入り乱れる結果となり、女子テニスの勢力図の複雑さがあらためて浮き彫りになっています。
第3シードのガウフは地元で姿を消す
第3シードのココ・ガウフ選手は、ポーランドのマグダ・リネッテ選手に4-6、4-6で敗れ、ここで姿を消しました。地元アメリカでのタイトル獲得を狙っていましたが、ストレートでの敗退となり、ツアーの厳しさを象徴する結果となりました。
大坂なおみはパオリーニに逆転負け
イタリアのジャスミン・パオリーニ選手は、大坂なおみ選手との一戦で3-6、6-4、6-4と逆転勝ち。試合時間は2時間15分に及ぶ激戦でした。大坂選手が先に第1セットを奪いながらも、パオリーニ選手が粘り強く盛り返し、流れを引き寄せました。
スコアの推移からは、大坂選手が主導権を握りながらも、要所でパオリーニ選手のプレーが勝ったことがうかがえます。女子テニスでは、一度試合の流れが変わるとそのまま押し切られるケースも多く、この試合はその典型例と言えそうです。
ラドゥカヌが復調アピール
エマ・ラドゥカヌ選手は、アメリカのアマンダ・アニシモワ選手に対し、6-1、6-3と快勝しました。試合時間はわずか69分と短く、内容でも圧倒しました。
ラドゥカヌ選手にとっては、WTAツアー本戦で4試合連続勝利を挙げるのは、2021年の全米オープン制覇以来、初めてのことです。かつて一気に頂点を極めた若手が、時間をかけて再び調子を取り戻しつつあるストーリーは、女子ツアーのもう一つの見どころと言えるでしょう。
19歳エイラは不戦勝で8強入り
フィリピン出身の19歳、アレクサンドラ・エイラ選手にも注目が集まっています。前のラウンドで、今年の全豪オープン女王であるマディソン・キーズ選手を破る番狂わせを演じました。
その勢いのまま準々決勝をかけた試合に臨むはずでしたが、4回戦の相手であるスペインのパウラ・バドサ選手が腰のけがのため棄権。エイラ選手は不戦勝でベスト8進出となりました。若手がビッグトーナメントでチャンスをつかむ構図は、女子ツアーの世代交代を象徴する出来事でもあります。
女子テニスの勢力図と、アジア勢の存在感
今回のマイアミ・オープン女子シングルスでは、オリンピック王者の鄭欽文選手、復調の兆しを見せるラドゥカヌ選手、地元の期待を背負ったガウフ選手、そして10代のエイラ選手など、多様なバックグラウンドを持つ選手たちが、それぞれのストーリーを持ち寄っています。
その中でも、アジア出身の鄭欽文選手やエイラ選手の活躍は、アジアのスポーツファンにとって大きな刺激となりそうです。特に、五輪タイトルを引っさげてツアーに臨む鄭選手が、世界1位のサバレンカ選手にどこまで迫れるのかは、今後のツアー全体の流れを占う上でも注目されます。
準々決勝以降のマイアミ・オープンでは、
- 鄭欽文選手が名実ともに女子テニス界の中心選手へと近づくのか
- サバレンカ選手が世界1位として貫録を見せるのか
- ラドゥカヌ選手やエイラ選手といった若手・復活組が、さらに波乱を起こすのか
といったポイントが焦点になっていきます。試合ごとのスコアやスタッツだけでなく、選手それぞれのキャリアの文脈を踏まえて見ると、女子テニス国際ニュースはより立体的に見えてきます。
マイアミからどのような新しい物語が生まれるのか。SNSで試合のハイライトを追いながら、自分なりの「次の主役候補」を考えてみるのも面白いかもしれません。
Reference(s):
China's Olympic champ Zheng reaches Miami Open quarterfinals
cgtn.com








