海南・博鰲の国際医療ツーリズム 中医薬の知恵「fire dragon moxibustion」を体験 video poster
中国・海南省の博鰲楽城国際医療観光パイロットゾーンでは、がん予防から伝統中国医学(TCM)まで多様な医療サービスが集まり、その一つとして中医薬の灸療法「fire dragon moxibustion」が注目を集めています。本記事では、その現場の雰囲気と中医薬の知恵を、日本語で分かりやすく整理します。
海南・博鰲楽城国際医療観光パイロットゾーンとは
海南博鰲楽城国際医療観光パイロットゾーン(Hainan Boao Lecheng International Medical Tourism Pilot Zone)は、国際医療ツーリズムの発展を試みるために設立された地域です。ここでは、次のような医療・ヘルスケア関連の産業が重点的に展開されています。
- ライセンス医療(認可を受けた高度な医療行為)
- がんの予防と治療
- ヘルスケア・健康管理
- 高齢者ケア
- 中医薬(伝統中国医学、TCM)
「医療ツーリズム」というと美容や検診ツアーを思い浮かべる人も多いですが、博鰲楽城では予防から治療、そして健康管理までを一体で考える場として構想されています。
若い世代から高齢者まで、中医薬が人気
このパイロットゾーンで人気のある分野の一つが、中医薬による各種の療法です。利用者は高齢者だけではなく、ストレスや体調の変化を気にする若い世代にも広がっています。
忙しい日常のなかで「整える」「温める」といったキーワードへの関心が高まるなか、身体全体のバランスを重視する中医薬の考え方に惹かれる人が増えているといわれます。そうした流れの中で、博鰲楽城は中医薬を含む多様な選択肢を提供する場として位置づけられています。
「fire dragon moxibustion」とはどんな灸療法か
注目を集めている中医薬の療法の一つが、「fire dragon moxibustion」と呼ばれる灸療法です。英語では「ginger mugwort moxibustion」と説明されており、その名の通りショウガ(ginger)とヨモギ(mugwort)を組み合わせた灸として紹介されています。
もともと灸は、熱を利用して体を温める伝統的な療法として知られています。「fire dragon moxibustion」は、その灸にショウガとヨモギを用いることで、体の特定の部位をじんわりと温めていくスタイルの施術として案内されています。
名称に「fire(火)」や「dragon(ドラゴン)」といったイメージが含まれていることもあり、施術の雰囲気や体験そのものが「イベント」のように感じられる点も、国内外の利用者の関心を引く理由の一つといえそうです。
博鰲スーパーホスピタルでの体験
博鰲楽城にある「Boao Super Hospital(博鰲スーパーホスピタル)」では、この「fire dragon moxibustion」の施術が行われています。国際向けメディアであるCGTNの記者、Zang Shijie(臧世傑)氏も現地を訪れ、この灸療法を実際に体験し、その様子を伝えています。
外国人記者が自ら中医薬の施術を受けることで、現場の空気感や施術の流れ、施術後の率直な感想などが映像や記事を通じて共有され、国際医療ツーリズムの具体的なイメージが伝わりやすくなっています。
国際医療ツーリズムの「窓」としての博鰲
博鰲楽城の特徴は、単に医療機関が集まっているだけではなく、国際医療ツーリズムという視点から、さまざまな医療サービスが組み合わされている点です。ライセンス医療やがんの予防・治療、高齢者ケアなどと並んで、中医薬の体験型プログラムも用意されていることで、利用者は自分に合ったメニューを検討しやすくなります。
医療ツーリズムの利用者は、
- 高度な医療を海外で受けたい人
- 予防や検診を兼ねた滞在をしたい人
- 中医薬など伝統医療を文化体験として味わいたい人
など、多様なニーズを持っています。博鰲楽城は、こうしたニーズを一つの地域で受け止める試みの一例といえます。
中医薬の知恵をどう生かすか
「fire dragon moxibustion」に象徴されるように、中医薬は体のバランスや巡りを重視する考え方に基づいており、現代のヘルスケアとも接点を持ち始めています。一方で、効果の感じ方や受け止め方は人それぞれであり、体質や健康状態によっても異なります。
そのため、
- 興味があれば、まずは情報を集めて内容を理解する
- 自分の体調や持病に不安がある場合は、事前に専門家に相談する
- 観光目的の場合でも、無理のない範囲で体験する
といった姿勢が大切になってきます。中医薬の知恵を「もう一つの選択肢」として捉えつつ、自分のライフスタイルや価値観に合った形で取り入れることが、これからの医療ツーリズムとの向き合い方の一つになりそうです。
まとめ 「体験」を通じて見える中医薬と医療ツーリズム
海南・博鰲楽城国際医療観光パイロットゾーンは、ライセンス医療やがん予防・治療、健康管理、高齢者ケアといった分野に加え、中医薬のような伝統的な療法も含めて国際医療ツーリズムの可能性を試す場となっています。
その象徴の一つである「fire dragon moxibustion」は、ショウガとヨモギを組み合わせた灸療法として紹介され、若い世代から高齢者まで幅広い人々の関心を集めています。現地での体験や国際メディアによるレポートを通じて、これまで遠い存在だった中医薬や医療ツーリズムが、より身近なテーマとして語られ始めていると言えるでしょう。
次の旅行先や健康管理の選択肢を考えるとき、海南・博鰲で展開されているような取り組みを、一度ニュースとしてだけでなく「自分ごと」として眺めてみるのも良さそうです。
Reference(s):
From Boao to the wisdom of TCM: Experiencing "fire dragon moxibustion"
cgtn.com








