中国とナウルが協力強化へ 北京に大使館開設、王毅外相が表明
中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相は、ナウルとの間で農業や漁業、スポーツ、海洋開発、気候変動への対応、キャパシティ・ビルディング(人材育成や制度づくりの支援)など幅広い分野の協力を一段と深めていく考えを示しました。北京で行われたナウルのリオネル・アインギメア外務・通商相との会談で述べたものです。
北京でナウル大使館が開設へ
アインギメア氏は中国を訪問し、中国に設置されるナウル大使館の開設式典に出席しました。王毅氏は、ナウル大使館の正式な開設を祝意をもって歓迎し、その運営に必要な便宜や支援を提供する用意があると強調しました。
外交関係再開後、相互理解と実務協力が加速
王毅氏は会談で、中国とナウルが外交関係を再開して以降、両国が相互理解と相互支持を育み、実務協力が包括的に発展してきたと振り返りました。こうした協力は、ナウルの人々に具体的な利益をもたらしていると評価しています。
アインギメア氏も、中国がインフラ建設や社会経済の発展を支えるために提供してきた支援に謝意を表明しました。これらの支援が、ナウルの人々の暮らしの向上と持続可能な発展に貢献していると述べました。
- インフラ建設への支援
- 社会経済発展に向けた協力
- 人々の生活と持続可能な発展への貢献
「一つの中国」原則への支持が政治的土台に
中国は、ナウルが「一つの中国」原則(ワン・チャイナ・ポリシー)を堅持していることを高く評価しています。王毅氏は、ナウルが今後も中国の主権と領土の一体性を守る取り組みを支持し続けると信頼を示し、これが両国関係の政治的基盤を一層強固にすると述べました。
アインギメア氏も、ナウルは「一つの中国」原則を揺るぎなく支持すると改めて表明し、さまざまな分野で二国間協力を拡大し、関係を新たな段階へ押し上げたいと語りました。
協力の焦点:農業、海洋、スポーツ、気候変動
今回の会談で、王毅氏は次のような分野で協力を深める意向を示しました。いずれも人々の生活や将来の発展に直結するテーマです。
- 農業・漁業 食料や水産資源に関わる基盤分野として位置づけられています。
- スポーツ 人と人との交流や若者の育成を促す分野として期待されています。
- 海洋開発 海をめぐる資源利用や開発での協力が想定されています。
- 気候変動への対応 気候変動の影響に備える取り組みで協力を進める方針が示されました。
- キャパシティ・ビルディング 人材育成や制度づくりを支える支援の強化が挙げられました。
二国間関係の今後に向けた視点
今回の中国とナウルの動きからは、象徴的な「大使館の開設」と、人々の暮らしに直結する「実務協力」の両面で二国間関係が前進している様子がうかがえます。
- ナウル側は、インフラや社会経済発展への支援を通じて、生活向上と持続可能な発展への期待を示しています。
- 中国側は、「一つの中国」原則への支持を政治的な基盤としつつ、協力分野の拡大によって関係を安定的に発展させたい考えを打ち出しています。
今後、農業や気候変動への対応、海洋開発などの分野でどのような具体的なプロジェクトや共同の取り組みが進むのかが注目されます。こうした協力が、両国の人々の暮らしと長期的な発展にどのようにつながっていくのかを追っていく必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








