中国シーザン自治区で投票権保護 白書が示す選挙参加
中国南西部のシーザン(チベット)自治区で、市民の投票権と立候補する権利がどのように守られているのか。金曜日に発表された白書は、選挙制度と住民自治の仕組みを具体的な数字とともに示しています。
白書「新時代のシーザンの人権」がラサで公表
白書「新時代のシーザンの人権」は、同自治区の首都ラサで開かれた記者会見で、国務院新聞弁公室(State Council Information Office)から公表されました。
白書は、中国南西部のシーザン自治区では、市民の投票権と選挙に立候補する権利が「厳格に保護されている」としています。
基層レベルの選挙に90%超が参加
白書によると、2012年の中国共産党第18回全国代表大会以降、シーザン自治区では県レベルと郷・鎮レベルで2回の選挙が実施され、人代(人民代表大会)の代表が選ばれてきました。
これらの直接選挙には、自治区内の有権者のうち、
- 全体で90%を超える人が投票に参加
- 一部の地域では参加率が100%に達した
とされています。有権者の多くが、地域の代表を選ぶプロセスに参加していることがうかがえます。
4万2153人の代表、約9割が少数民族出身
現在、シーザン自治区には4つのレベルにわたって、合計4万2153人の人民代表大会の代表がいるとされています。
このうち89.2%は、チベット族をはじめとする少数民族の出身で占められており、地域の民族構成が代表機関にも反映されていると白書は強調しています。
コミュニティレベルの自治制度
白書はまた、シーザン自治区で実施されているコミュニティレベルの自治についても説明しています。
この制度では、村や都市部の居住区ごとに、住民が参加する会議や委員会を通じて意思決定が行われます。具体的には、次のような手続きに厳格な要件が設けられているといいます。
- 村民大会・居民大会や選挙委員会の組織
- 有権者登録
- 候補者の推薦と指名
- 候補者の決定
- 投票を含むその他の選挙手続き
こうしたプロセスを通じて、地域レベルでの自治と参加型の意思決定を進めていると説明しています。
なぜこの白書が注目されるのか
人権や選挙制度への関心が高まる中で、シーザン自治区の白書は、
- 投票率や代表数といった具体的な数字
- 少数民族出身の代表が大きな割合を占めていること
- コミュニティ単位での自治の仕組み
を示すことで、同地域の政治参加や統治のあり方を説明する内容となっています。
今後も、こうした公式文書がどのようなデータや制度設計を示していくのかは、国際ニュースとしても引き続き注目されそうです。
Reference(s):
Citizens' rights to vote, stand for election protected in Xizang
cgtn.com







