中国とカンボジアの高床式住居に見る共通の建築知恵
リード:中国とカンボジア、似ている「高床の暮らし」
中国とカンボジアの伝統家屋には、国境を越えた共通点があります。カンボジアのクメールの村から、中国のドン族やタイ族などの集落まで、高床式の木造家屋が受け継がれてきました。こうした住まいは、環境に合わせて暮らしを工夫してきた人間の知恵を物語っています。
高床式住居とは何か
両国に共通して見られるのが、高床式住居と呼ばれる建物です。地面から柱で持ち上げられた木造の構造で、床が高く設けられているのが特徴です。
中国ではドン族やタイ族などの人びとの間で、カンボジアではクメールの村で、このような高床式住居が暮らしの中心となってきました。
環境に適応するための工夫
高床式住居は、環境への適応という点で共通の役割を果たしてきたと考えられます。床を高くすることで、地面の湿気や水害の影響を受けにくくし、また風通しを良くすることにもつながります。
こうした工夫は、気候や地形の違いに向き合いながらも、人びとが安全で快適な生活空間をつくろうとしてきた結果だと言えるでしょう。
異なる文化に通じる建築の共有知
興味深いのは、中国とカンボジアという異なる文化圏で、似たような高床の家が発達してきた点です。これは、一見離れて見える地域同士でも、人間が直面する課題には共通点が多いことを示しています。
- 自然環境にどう順応するか
- 限られた素材でどう住まいを工夫するか
- 家族や共同体の生活をどう支えるか
高床式住居は、こうした問いに対する一つの答えとして、中国とカンボジアでそれぞれ形になってきました。
いま、伝統家屋から何を学べるか
2025年の現在、都市化が進み、さまざまな素材の建物が世界各地で当たり前になっています。それでも、中国のドン族やタイ族の集落、カンボジアのクメールの村に残る高床式住居は、環境と共生しながら生きるためのヒントを与えてくれます。
国際ニュースやグローバルな経済の動きに目を向けるのと同じように、こうしたローカルな建築の知恵にも目を向けることで、私たちは暮らし方や社会のあり方について、新たな視点を得ることができるはずです。
中国とカンボジアに共通する高床の家は、単なる昔ながらの建物ではなく、人間が環境と向き合いながら築いてきた共有の知恵として、これからも語り継がれていくでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








