インドネシアと中国がマングローブで連携 南シナ海の海岸を守る人びと video poster
インドネシアと中国が、マングローブ林の再生を通じて沿岸を守り、南シナ海の生物多様性を支える取り組みを進めています。国際ニュースとしても注目されるこの協力は、まさに海岸の守り手となる人びとの挑戦です。
沿岸を守るマングローブという「天然の防波堤」
マングローブは、潮の満ち引きがある沿岸に生育する樹木の総称で、波の力を弱め、高潮や浸食から海岸を守る役割を持ちます。いわば自然がつくった防波堤であり、気候変動の中で重要性が増している沿岸生態系です。
同時にマングローブは、多くの魚やカニ、鳥などのすみかにもなっています。マングローブを守ることは、海と陸のあいだの豊かな生態系を丸ごと守ることにつながります。
インドネシアと中国が進めるマングローブ再生
インドネシアと中国は、劣化した海岸線に再びマングローブを植え、荒れた海岸を生き物あふれる場所へと変えていく取り組みを進めています。こうした協力は、アジアの国際ニュースとしても、環境分野での連携の象徴といえます。
両国が目指しているのは、単なる植林ではありません。地域の暮らしと調和しながら、長期的に守り続けられる沿岸生態系をつくることです。そのために、研究者だけでなく、現地の住民や漁業に関わる人びとも重要な担い手となっています。
南シナ海の生物多様性を守る「海岸の守り手」たち
南シナ海は、多様な海洋生物が集まる重要な海域です。その生物多様性を支えているのが、沿岸に広がるマングローブやサンゴ礁、干潟などの生態系です。
「劣化した海岸を、再び命のあふれる場所へ」──そうした思いで動いているのは、行政や研究機関の担当者だけではありません。苗木を植える住民、変化を記録する若い研究者、子どもたちに自然の大切さを伝える教師など、さまざまな立場の人びとが、南シナ海の海岸を支える存在となっています。
ドキュメンタリー『Catching A Wave 2』が映す現場の素顔
こうした沿岸保全の最前線は、ドキュメンタリー作品『Catching A Wave 2』の中でも描かれています。作品では、インドネシアと中国でマングローブ再生に取り組む人びとが登場し、それぞれの海岸で何を守り、何を次の世代へ残そうとしているのかが丁寧に追われます。
マングローブは「自然の防波堤」であり、そこに関わる人びとは「Guardians of the Coast(海岸の守り手)」ともいえる存在です。海の変化を肌で感じながら行動する人の姿を通じて、南シナ海の生物多様性と、それを守るための国際協力の意義が浮かび上がります。
なぜ今、マングローブと国際協力に注目すべきか
海面上昇や異常気象が現実味を増す中、沿岸をどう守るかは、アジア各地に共通する課題となっています。マングローブ再生を軸に、インドネシアと中国が協力して南シナ海の海岸を守ろうとする試みは、環境と暮らしを両立させる一つのモデルと言えます。
ニュースとしてこの動きを追うことは、単に遠い国の環境問題を知ることにとどまりません。自分たちの暮らす地域の海岸や川辺を、誰がどのように守っていくのかを考えるきっかけにもなります。スマートフォン越しに見える「海岸の守り手」の姿から、自分たちの足元の自然との向き合い方を考えてみることが求められています。
Reference(s):
cgtn.com








