成都ワールドゲームズツアー開幕 スポーツと観光が融合する国際ニュース
中国四川省・成都で開催された2025 World Games Tourの成都大会が、スポーツと観光、食文化を組み合わせた新しい国際イベントのかたちを示しました。今年、8月7〜17日に開催が予定されていた成都ワールドゲームズの前哨戦として位置付けられ、市民や観光客が世界レベルの競技とともに都市の魅力を体験できる場となりました。こうした動きは、国際ニュースとしても注目されています。
成都で行われた2025 World Games Tourとは
成都大会の会場となったのは、中国南西部・四川省にある成都体育学院の三岔湖キャンパスです。このツアーイベントは、2025 World Games Tourの一環として行われ、世界各地から集まった選手と観客に向けて、スポーツと文化体験を組み合わせたプログラムが用意されました。
大会は、成都ワールドゲームズ本大会の運営を試すテストイベントの役割も果たし、会場運営や観客の導線、安全対策などを本番さながらに確認する場となりました。
3競技4種目に世界28の国と地域から122人が参加
週末にかけて行われた競技では、次の3つの競技分野・4種目でメダルが争われました。
- 水中スポーツ:フィンスイミング、フリーダイビング
- ライフセービング:プール種目
- ブールスポーツ:ペタンク
合計122人の選手が、28の国と地域から参加し、30個の金メダルを懸けて競い合いました。普段、日本ではあまり注目されにくい種目も含まれていますが、世界では幅広い層に親しまれている競技です。
伝統とストリートが交差した開会式
開会式は成都のワールドエキスポパークで行われ、伝統文化と現代カルチャーを融合させた演出が特徴的でした。ブレイクダンスと武術が同じステージで披露され、リズムと型が交差するパフォーマンスに観客から大きな歓声が上がりました。選手団は太鼓のビートに合わせて入場し、会場全体が一体感に包まれました。
エコな会場運営と本大会に向けた試運転
今回のツアー大会は、ワールドゲームズの基準に沿って運営されただけでなく、環境負荷を抑える工夫も打ち出されました。会場となるプールやペタンク用コートは改修されましたが、その際に使われた資材の約8割をリースやリサイクルによって再利用したとされています。
大規模イベントの準備では、一時的な施設の建設が無駄や廃棄物を生みがちです。資材の再利用を前提にした会場整備は、スポーツイベントと持続可能性をどう両立させるかという世界共通の課題に対する、一つの具体的な答えと言えるでしょう。
スポーツ×観光×食で成都の魅力を発信
World Games Tourの成都大会は、単なる競技会にとどまらず、都市の魅力を体験してもらうプラットフォームとして設計されていました。ワールドエキスポパークの見学やスポーツ文化の展示に加え、地元料理を味わうプログラムが組み込まれ、参加者は一日を通して成都の文化に触れることができました。
大会のねらいとして、観光消費を喚起しつつ、スポーツ・文化・観光産業の連携を強めることが掲げられました。都市ブランドを高め、スポーツイベントをきっかけにリピーターを増やすという発想は、近年さまざまな開催都市が重視している方向性でもあります。
日本の読者にとってのポイント
こうした国際ニュースは、日本の都市やスポーツ関係者にとっても他人事ではありません。今後、日本でも国際大会や地域スポーツイベントをどう設計するかを考える際、成都の事例は次のようなヒントを与えてくれます。
- 競技だけでなく、観光・食・文化体験を組み合わせることで、来訪者の滞在時間と消費を伸ばせること
- 会場整備で資材の再利用を進めるなど、環境配慮を前提にしたサステナブルな大会運営が重要になっていること
- 国と地域をまたぐ多様な参加者を受け入れることで、開催都市の国際的な発信力を高められること
オンラインで世界のスポーツを簡単に視聴できる時代に、現地へ足を運んでもらうためには、競技に加えたプラスアルファの体験をどう用意するかが問われています。成都での2025 World Games Tourは、その問いに対してスポーツと観光を掛け合わせる一つの答えを示したと言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








