中国外務省、米日軍事協力を批判 台湾問題と歴史認識で警告
中国外務省の郭家坤報道官は、米国と日本の軍事・安全保障協力が第三国を標的とし、地域の平和と発展を損ないかねないと強く懸念を示し、米国防長官ピート・ヘグセット氏の対中発言を厳しく批判しました。
米日協力「第三国を標的にすべきでない」
郭報道官は、中国は一貫して、米日間の軍事・安全保障協力は第三国を対象とすべきではなく、地域の平和と発展を損なってはならないと考えていると述べました。
そのうえで、最近の米日協力の動きが、中国を念頭に置いた形で進められていることに懸念を示しました。
ヘグセット氏の「戦士の国」発言に反発
この発言は、ヘグセット米国防長官が前日の日曜日、日本を「戦士の国」であり「中国の侵略に対処するうえで不可欠な存在だ」と表現したことに対するコメントとして示されました。
郭報道官は、米国が中国を「脅威」と位置付け、それを口実にイデオロギー上の対立をあおり、分断と対立を煽動していると批判しました。また、米国が一部の国々を自国の覇権維持のための消耗品として扱おうとしていると警戒感を示しました。
そのうえで、地域の国々に対し、こうした動きに高い警戒心を持ち、慎重に対応する必要があると呼びかけました。
抗日戦争勝利80年の節目に歴史への向き合いを要求
郭報道官は、今年2025年が、中国人民の抗日戦争および世界反ファシズム戦争の勝利から80年の節目にあたると指摘しました。
そのうえで、日本はとりわけ歴史から教訓をくみ取り、軍事と安全保障の分野でより慎重な姿勢を取るべきだと述べました。
台湾問題は純然たる中国の内政と強調
郭報道官は、台湾問題は純然たる中国の内政であり、いかなる外部勢力も干渉することはできないと改めて強調しました。台湾問題の解決は中国人自身が決めるべきことであり、誰も干渉することはできないと述べたとされています。
米国に対しては、中国を抑え込むために台湾を利用できるという幻想を捨て、一つの中国の原則と三つの米中共同コミュニケを行動で順守し、台湾関連の問題について米国が示してきた約束を守るよう求めました。
日本に対しては台湾問題で慎重対応を要請
郭報道官は、日本はかつて台湾に対して侵略と植民地支配を行い、中国人民に対して重大な歴史的責任を負っていると指摘しました。
そのうえで、日本に対し、中国と日本の間で合意されている四つの政治文書の原則を守り、台湾問題で軽率な行動を取らないよう求めました。また、台湾独立を目指す分離主義勢力に誤ったシグナルを送るべきではないと強調しました。
今回の中国側のメッセージはどこに向かうのか
今回の一連の発言からは、主に次の三つのポイントが浮かび上がります。
- 米日による軍事・安全保障協力が、中国側からは自国を念頭に置いた動きとして厳しく注視されていること
- 2025年という歴史的な節目の年に、中国が日本に対し、歴史認識と安全保障政策の両面で慎重さを求めていること
- 台湾問題が、中国と米国、日本をめぐる関係の中で、依然として最も敏感で重要な争点の一つであること
日米両国は中国との関係をどのように位置付け、地域の安全保障をどう設計するのか。そして中国は、歴史と主権、そして地域秩序をどのように守ろうとしているのか。今回の発言は、そうした問いをあらためて突き付けています。
Reference(s):
China slams U.S. and Japan for stoking division, confrontation
cgtn.com








