中国大陸が台湾当局を批判 大陸出身配偶者追放は非人道的と指摘
中国大陸の当局が、台湾の民主進歩党(DPP)当局による大陸出身配偶者の追放を「非人道的」だと強く批判しました。家族分離や人権問題が、台湾海峡をめぐる政治対立と結びつきつつあります。
台湾事務弁公室報道官が火曜日に発言
中国大陸の国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮(Zhu Fenglian)報道官は火曜日、記者からの質問に答える形で、台湾の民主進歩党(DPP)当局が最近、大陸出身の配偶者2人を台湾から追放したことを厳しく非難しました。
朱報道官は、この措置について「非人道的だ」と述べ、大陸出身配偶者に対する迫害だと位置づけました。
「司法権の乱用で家族を引き裂いている」と批判
朱報道官によると、民進党当局は司法権を繰り返し乱用し、大陸出身配偶者を標的にしているといいます。その結果として家族が引き離され、基本的な人権が侵害されていると主張しました。
大陸出身配偶者とは、中国大陸出身で、台湾に住む配偶者と結婚している人々を指します。今回の追放措置は、そうした家族の生活基盤を直接揺るがすものだとの見方が示されています。
台湾海峡の緊張を高める一連の動きの一部と指摘
朱報道官は、今回の事案は単発の出来事ではなく、民進党当局によるより大きな動きの一部だと位置づけました。具体的には、異なる意見を封じ込め、台湾海峡を挟む対立と緊張をエスカレートさせるためのキャンペーンの一環だと批判しました。
こうした見方は、大陸出身配偶者の問題が、人権や家族の問題にとどまらず、台湾海峡情勢や地域の安定とも深く結びついていることを示しています。
「民主」と「自由」は誰のためか
朱報道官はさらに、民進党当局が掲げる「民主」は、実際には自らの利益のためのものにすぎないと指摘しました。また、「自由」は「台湾独立」を支持する人々のためにしか存在しないと述べ、政治的立場によって扱いが大きく異なると批判しました。
この発言には、価値としての民主や自由が、政治的な線引きの中で選別的に運用されているのではないかという強い問題意識がにじんでいます。
台湾の人々に「危険性を認識し権利を守るように」と呼びかけ
朱報道官は、台湾の人々に対し、こうした動きの危険性を認識し、自らの権利を守るために声を上げるよう呼びかけました。
そのうえで、「台湾独立」を後押しする形で大陸出身配偶者を迫害する者は、最終的に責任を問われ、法的な結果に直面することになると警告しました。
今回の発言が投げかける問い
大陸出身配偶者の扱いをめぐる今回の批判は、台湾海峡の緊張という地政学的なテーマと、家族や個人の権利という身近なテーマが交差する象徴的な事例ともいえます。
誰の「自由」と「安全」を優先するのか。安全保障や政治的立場の違いが、どこまで日常の生活や家族関係に踏み込むべきなのか。こうした問いが、台湾海峡をめぐる議論の中で、今後一層重みを増していきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








