中国人民解放軍東部戦区が台湾島周辺で軍事演習 統合作戦能力を検証
中国人民解放軍の東部戦区は火曜日、台湾島の北・南・東の海域で、艦艇や航空機、ミサイル部隊などを動員した軍事演習を実施したと発表しました。空・海・地上を一体で想定した今回の訓練は、統合作戦能力や精密打撃能力を確認することを目的としているとされています。
この記事は、2025年12月8日時点で伝えられている東部戦区の声明内容にもとづいて整理しています。
要点整理
- 東部戦区が火曜日、台湾島の北・南・東の海域で軍事演習を実施
- 艦艇・航空機に加え、通常型ミサイル部隊や長射程ロケット発射システムが参加
- 空中阻止、海上目標への攻撃、地上目標への打撃、共同封鎖・制御などを訓練
- 統合作戦、作戦支配権の確保、多方向からの精密打撃能力の検証が狙いと説明
どんな軍事演習が行われたのか
東部戦区の声明によると、今回の演習には、海上の艦艇部隊と航空機部隊が参加し、これに通常型ミサイル部隊や長射程ロケット発射システムが連携しました。訓練は、台湾島の北側、南側、東側に広がる海域で行われたとされています。
空・海・地上をまたぐ多領域訓練
演習では、次のようなシナリオが組み合わされました。
- 空中で敵機を迎え撃つことなどを想定した空中阻止
- 艦艇など海上の目標に対する攻撃
- 地上の施設や拠点を想定した打撃
- 特定の海域や空域を押さえ込む共同封鎖・制御
これらを同時に実施することで、複数の軍種が連携しながら作戦を進める訓練となっています。
演習の狙い:統合作戦と精密打撃能力の確認
東部戦区は、今回の演習の目的について、部隊の「統合作戦能力」、作戦における「支配権の確保」、そして「多方向からの精密打撃能力」を検証することだと説明しています。
統合作戦とは、海軍・空軍・ロケット部隊など異なる部隊が、単独ではなく一体となって行動することを意味します。情報共有や指揮命令系統の統一が求められるため、訓練の難度は高いとされます。
また、作戦支配権の確保や多方向からの精密打撃は、限られた時間の中で優位を築くための重要な要素と位置づけられています。今回の演習は、こうした能力を実戦形式で確認する狙いがあるとみられます。
台湾島周辺での軍事演習が意味するもの
台湾島周辺で統合作戦を想定した演習が行われたことは、地域の安全保障環境を考えるうえでも無視できません。台湾島の北・南・東の複数の海域で同時に訓練が行われたことから、広い範囲での作戦運用を意識している様子もうかがえます。
軍事演習は、参加する部隊にとっては技量向上の機会であると同時に、周辺国や地域の関係者に対して、自国の作戦能力や意図を示すシグナルにもなり得ます。今回のように、空中阻止から海上・地上目標への打撃、封鎖・制御までを含む訓練は、そうしたメッセージ性も持ち合わせていると受け止められる可能性があります。
私たちが押さえておきたい視点
通勤時間やスキマ時間でニュースを追う私たちにとって、この演習から押さえておきたいポイントは次の3つです。
- 演習の主な目的は、統合作戦と精密打撃能力の検証にあると説明されていること
- 台湾島の北・南・東の海域で同時に訓練が行われ、広い範囲での作戦運用が想定されていること
- 空・海・地上を一体で訓練する多領域の演習は、地域の安全保障バランスを考える上で重要な動きであること
国際ニュースとしての事実関係を押さえつつ、「統合作戦」や「精密打撃」といったキーワードが今後の東アジア情勢を読み解くうえでどのような意味を持つのか、継続的に注視していく必要がありそうです。
Reference(s):
PLA Eastern Theater Command conducts drills around Taiwan Island
cgtn.com








