国際鳥類の日と生態系のバランス:翼の下で守られる世界
毎年4月1日の「国際鳥類の日」は、鳥が生態系のバランスを守る存在であることを思い出させてくれます。2025年もそのメッセージは、年末の今も色あせていません。
毎年4月1日は「国際鳥類の日」
国際鳥類の日は、鳥が生態系の健康に不可欠だという認識を広げるための国際的な記念日です。鳥は森や湿地、都市部にいたるまで、さまざまな場所で環境のバランスを支えています。
英語では"Protecting the balance under their wings"(翼の下のバランスを守ること)という表現で、鳥が担う役割の大きさが語られています。鳥を守ることは、そのまま私たち自身の暮らしと健康を守ることにつながります。
鳥が生態系のバランスを保つ3つの役割
国際ニュースや環境ニュースでは、鳥の役割が「見えないインフラ」として紹介されることがあります。とくに次の3つの働きが重要だとされています。
- 生態系の健康を保つ
- 害虫を抑える
- 病気の拡大を防ぐ
1. 生態系の健康を保つ「つなぎ役」
鳥は植物の種を運んだり、花粉を媒介したりすることで、森や草原の再生を助けています。遠くまで飛ぶことで、離れた場所同士の生態系を「つなぐ」存在にもなっています。
こうした働きによって、多様な植物が生え変わり、森林や湿地が健全な状態を保つことができます。
2. 害虫のコントロール
多くの鳥は、農作物を食べてしまう虫や、森林を弱らせる害虫を餌としています。鳥が日常的に昆虫を食べることで、農薬だけに頼らずに害虫の数を抑えることができます。
この「自然の害虫駆除」は、農業や森林管理にとって大きな助けとなり、食料の安定供給にも間接的に貢献しています。
3. 病気の予防
鳥が小さな哺乳類や昆虫を食べることで、病原体を運ぶ生物の数が減り、人間や家畜に広がる病気のリスクを下げることにつながります。
病気が広がってから対策を打つよりも、自然の中でバランスが保たれている状態を維持するほうが、社会全体にとって長期的な安心につながります。
日常生活でできる「鳥へのやさしい選択」
環境保護というと大がかりに聞こえますが、鳥を守るために、私たちが今日からできる行動もあります。
- 野鳥への安易な餌付けを控え、どうしても行う場合は少量にとどめる
- ガラス窓やベランダに目印を付け、鳥の衝突を減らす
- 巣作りの季節に、公園や河川敷で巣を見つけたら静かに距離をとる
- 地域の自然観察会や講座に参加し、鳥と生態系のつながりについて学ぶ
こうした小さな工夫の積み重ねが、地域の生態系の安定と、鳥たちの安全な暮らしにつながります。
2025年の今、鳥の役割をどう捉え直すか
気候変動や土地利用の変化が続くなかで、鳥のすみかは世界各地で影響を受けています。生態系のバランスが崩れれば、その影響は農業や食料の安定、感染症リスクなど、私たちの生活にも跳ね返ってきます。
毎年4月1日の国際鳥類の日は、1日だけのイベントではなく、「鳥の視点で世界を見る」きっかけの日だといえます。2025年の年末を迎える今こそ、来年の4月1日を待つまでもなく、身近な鳥の姿から生態系のつながりに目を向けてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








