ミャンマー地震で中国救援隊が最新機器を投入 生存者捜索が正念場
ミャンマー中部で発生したマグニチュード7.9の大地震を受け、中国と香港特別行政区の救援隊がドローンや高性能の生命探知機など最新機器を投入し、時間との戦いを続けています。
死者2,886人 被害が広がるミャンマー中部
金曜日にミャンマー中部を襲った地震では、住居やビルが多数倒壊し、被害が急速に拡大しています。ミャンマー国家行政評議会の情報チームによると、水曜日までに少なくとも2,886人が死亡、4,639人が負傷し、373人の行方が分かっていません。
とりわけマンダレー市の集合住宅「スカイヴィラ・アパートメント」は深刻な被害を受け、多くの住民が瓦礫の下に取り残されたとみられています。この現場に、中国本土と香港特別行政区からの救援隊が相次いで入りました。
香港特別行政区の51人チーム ドローンと探査機器で捜索
マンダレーのスカイヴィラでは、香港特別行政区の51人からなる救援チームが、上空と地上の両方から被災現場をチェックしています。チームはドローンで崩落した建物の動きを上空から監視しつつ、生命探知機で瓦礫の隙間に取り残された人の反応を探っています。
指揮官のジウ・ユゴク氏によると、チームが持ち込んだ機材は次のようなものです。
- コンクリートブレーカーや切断器具などの重機材
- わずかな動きを感知する赤外線変位検知器
- 声や心拍などを捉える生命探知機
- 被災現場全体を上空から把握するドローン
ジウ氏は「中国国際救援隊と連携し、資源や情報を共有することで、一人でも多くの生存者を救いたい」と話し、技術と協力の両輪で救助活動にあたっていることを強調しました。
中国国際救援隊 「スネークアイ」で生存者3人救出
同じ現場では、中国国際救援隊(CISAR)も高度な機器を投入しています。注目されているのが「スネークアイ」と呼ばれる生命探知機で、映像と音を通じて瓦礫の内部の状況を把握できる装置です。
チームは瓦礫に小さな穴を開け、内視鏡とスネークアイを差し込んで内部を慎重に確認しました。隊員のビ・ホンイー小隊長は「機器の位置を少しずつ調整しながら、生存者の居場所を特定した。リアルタイムの映像で状態を確認できた」と説明しています。
この機器を活用した結果、月曜日にはスカイヴィラから3人の生存者を救出することに成功しました。厳しい状況の中で、わずかな手掛かりを見逃さないことが生死を分けるといえます。
電源から医療まで一体化 多機能の地震対応車両
中国国際救援隊は、ミャンマーに地震対応専用の車両も持ち込みました。この車両には369種類の専門的な救助ツールが搭載されており、電源供給、照明、漏水検知、捜索・救助、応急医療、物資輸送といった機能を一体化しています。
隊長のハン・ジェンツェ氏は、この車両について「現場で機材を載せ替える時間を大幅に減らし、作業効率を高められる。重い機材を人力で運ぶ必要がなくなり、より奥深い被災地まで入り込んで救助ができる」と説明しています。
テクノロジーと国際協力が支える「最後の一人」までの捜索
今回のミャンマー地震では、ドローンや生命探知機、スネークアイ、地震対応車両といった先端技術が、救命の現場で重要な役割を果たしています。広範囲に被害が及ぶ中、被災状況を上空から素早く把握し、瓦礫の中のわずかな反応を捉えることが、救える命を増やす鍵となっています。
一方で、こうした機器を最大限に生かすには、現場の経験と国際的な連携も欠かせません。香港特別行政区チームと中国国際救援隊が機材や情報を共有し、現地当局と協力して捜索を続けていることは、国境を越えた支援の一つのかたちといえます。
地震発生から数日がたった今も、ミャンマーでは多くの人が家族や友人の安否を待ち続けています。先端技術と人の力を組み合わせた捜索・救助が、どこまで生存者を救い出せるのかが問われています。
Reference(s):
Chinese rescue teams deploy advanced equipment in Myanmar quake search
cgtn.com








