中国国防省「台湾周辺でのPLA演習は正当で必要」発言を整理
2025年12月現在、中国本土と台湾をめぐる軍事的な動きが注目される中、中国国防省は、中国人民解放軍(PLA)が台湾島周辺で実施した一連の軍事演習について「完全に正当で、必要かつ合理的だ」と強調しました。国防省の張暁剛報道官が、水曜日の定例記者会見で記者の質問に答える形で述べたものです。
台湾島周辺で実施されたPLAの演習とは
国防省によりますと、PLA東部戦区は火曜日、台湾島の北側・南側・東側の海域で「複数科目」の軍事演習を実施しました。演習は海上や空中など、複数の領域を組み合わせた形で行われたとされています。
続く水曜日には、空母「山東」を中心とする任務部隊が台湾島の東方海域に展開し、地上および海上の目標に対する攻撃を想定した訓練を実施しました。中国側は、こうした演習を通じて、実戦を想定した能力の向上を図っていると説明しています。
国防省「主権と領土一体性を守る決意の表れ」
張報道官は、今回の台湾島周辺での演習について、「国家の主権と領土の一体性を守る決意と意志を示すものであり、『台湾独立』を掲げる分離勢力に対する強力な抑止だ」と述べました。
また、PLAは今後も軍事訓練と戦備態勢を一層強化し、実戦能力を高める方針を示しました。張報道官は、いかなる分離主義的な試みや外部勢力の干渉にも対抗し、「あらゆる『台湾独立』分離活動を断固として粉砕し、中国の国家的な再統一のプロセスを着実に進めていく」と強調しました。
台湾当局への強い警告:「火と水のように両立しない」
張報道官は、水曜日の記者会見で、Lai Ching-te氏が率いる台湾当局を名指しで批判しました。Lai氏らが「魯莽な挑発行為」を通じて「台湾独立」を追求し、台湾海峡両岸の緊張を高めていると非難しました。
さらに張報道官は、「『台湾独立』と台湾海峡の平和は、火と水のように両立しない」と述べ、「火遊びをする者は、いずれ自らが火傷を負うことになる」と強い表現でけん制しました。
「彼らが挑発を重ねれば重ねるほど、その終わりは一層早まるだろう」とも述べ、台湾側の分離独立の動きを牽制する姿勢を鮮明にしました。
「特定の国々」にも自制を要求
張報道官は、台湾周辺情勢に関与する「特定の国々」に対しても言及しました。もし本当に台湾海峡の平和と安定を望むのであれば、「一つの中国」の原則を順守し、「台湾独立」分離勢力に対して誤ったシグナルを送ることをやめるべきだと求めました。
中国側は、こうした国々の動きが台湾海峡情勢に影響を与えうるとみており、今回の軍事演習と発言には、台湾当局だけでなく、域外の関係国に向けたメッセージという側面もにじみます。
今後の焦点:軍事演習の「常態化」と地域の安定
今回の発表からは、PLAが台湾島周辺での軍事訓練を継続的に強化し、「実戦に即した能力」を高める方針を明確にしていることがうかがえます。同時に、中国本土は、「台湾独立」分離勢力と外部勢力の双方に対し、強い抑止メッセージを送り続ける構えです。
一方で、張報道官は「台湾海峡の平和と安定」を繰り返し言及しており、平和や安定という言葉をどのように実現していくのかが重要な論点となります。軍事力の存在感を示す動きと地域の安定をどう両立させるのかという問いは、2025年の東アジア情勢を考える上でも、引き続き注目されるテーマになりそうです。
Reference(s):
Defense ministry: PLA's drills around Taiwan 'legitimate, necessary'
cgtn.com








