上海ファッションウィークにロボット登場 ファッションの未来はどこへ? video poster
上海ファッションウィークで、人型ロボットが最新コレクションを着てランウェイを歩きました。ファッションとテクノロジーの融合が、2025年の今、次のステージに入っています。この動きは国際ニュースとしても世界の関心を集めています。
上海での「ロボットモデル」デビューとは
最近開催された2025年の上海ファッションウィークで、ロボットメーカーUnitree Roboticsが注目を集めました。前衛的なファッションブランドNMTGのショーに、同社の人型ロボットG1がモデルとして登場したのです。
G1は、NMTGのデザイナーによる衣装をまとい、人間のモデルと同じようにランウェイを進みました。その隣には、Unitree Roboticsのロボット犬が寄り添うように歩き、観客の視線を引きつけました。
ロボットが示したのは「技術力」だけではない
今回のショーで印象的だったのは、ロボットが単なる技術のデモンストレーションではなく、「ファッションを着こなす存在」として扱われていた点です。歩き方やポーズ、衣装の見え方まで計算された演出は、人間のモデルとロボットの境界がどこにあるのかを、観客に静かに問いかけるものでした。
パリからミラノまで、広がるロボットとランウェイ
ロボットがランウェイに登場するのは、上海が初めてではありません。これまでにも、パリやミラノといった世界的なファッション都市で、デザイナーたちは長年にわたりハイテク要素をショーに取り入れてきました。
照明や音響に最新技術を組み合わせたり、デジタル映像と演出を連動させたりする試みはすでに定着しつつあります。そこに「ロボットモデル」という新しいピースが加わることで、ショー全体の表現の幅はさらに広がっています。
加速するファッション×テクノロジーのトレンド
ファッションとテクノロジーの融合は、ここ数年で世界的なトレンドとして急速に存在感を増しています。今回の上海ファッションウィークでの試みも、その流れの延長線上にあります。
こうした動きが進むことで、今後は次のような変化も考えられます。
- ショーの演出に、ロボットや人工知能が当たり前のように組み込まれる
- デザイナーが機械に似合う服や、人とロボットが共に着る服を意識してデザインする
- オンライン配信やバーチャル空間でのファッションショーが、よりインタラクティブになる
ロボットの登場は、単に話題づくりではなく、ファッションの作り方や見せ方そのものを変えるきっかけになりつつあると言えます。
人間のモデルはどうなるのか
ロボットがランウェイに立つ姿を見ると、「人間のモデルの仕事はなくなってしまうのか」と心配する声も出てきます。しかし現時点では、ロボットが人間を完全に置き換えるというより、表現の選択肢を増やしている段階だと考えられます。
人間のモデルは、表情や視線、わずかな仕草を通じて、服のストーリーやブランドの世界観を伝えることができます。一方、ロボットは、正確な動きや未来的なイメージ、技術の象徴としての存在感を演出できます。
今後、人間とロボットが同じ空間を共有するショーが増えることで、両者の違いがむしろ際立ち、「ファッションとは何か」「身体とは何か」といった問いが、より強く観客に投げかけられるかもしれません。
これからのランウェイは「実験の場」に
2025年の今、ランウェイは単に新作を披露する場所から、「テクノロジーと人間の関係性を実験する場」へと変わりつつあります。上海ファッションウィークでのロボットの登場は、その象徴的な一例と言えるでしょう。
次にパリやミラノ、そしてアジア各地のファッションイベントで、どのようなロボットや新技術が登場するのか。ファッションニュースとしてだけでなく、社会やテクノロジーの変化を映す鏡としても、ランウェイから目が離せません。
Reference(s):
cgtn.com








