CGTNドキュメ Foreigners but not Outsiders アルメニアと中国をつなぐ音楽 video poster
アルメニアの民謡と中国の旋律がひとつのステージで響き合う──CGTNのドキュメンタリー Foreigners but not Outsiders は、ヴァイオリニストのアストリッド・ポゴシアン(中国名・馬星星)が音楽を通じて中国とアルメニアの文化をつなぐ姿を追います。外交関係樹立33周年を迎えた中国とアルメニアの関係を、ニュースではなく「音」で感じさせてくれる作品です。
- アルメニア出身のヴァイオリニスト、アストリッド・ポゴシアン(馬星星)の軌跡
- 音楽で中国とアルメニアをつなぐ文化交流のかたち
- 2023年の上海マグノリア記念賞受賞とその意味
- 2025年4月6日に放送されたCGTNドキュメンタリー Foreigners but not Outsiders の背景
二つの文明をつなぐ一本の弦
ポゴシアンは、アルメニアの民謡と中国の旋律を自在に行き来しながら演奏するヴァイオリニストです。彼女の弓が動くたび、上海を流れる黄浦江のリズムと、アルメニアの首都エレバンの古い街路に響く音が、ひとつの物語として立ち上がります。
音楽には国境はないと信じる彼女は、その信念通り、両国の文化を行き来する橋を自らの演奏で築いてきました。中国で活動する「外国人」でありながら、決して「よそ者」ではないという存在感が、作品のタイトルにも重なります。
上海マグノリア記念賞が映す評価
こうした文化交流への貢献が評価され、ポゴシアンは2023年に上海マグノリア記念賞を受賞しました。中国とアルメニア、二つの文化を日々の演奏で結びつけてきた歩みが、一つの節目として形になったと言えるでしょう。
受賞という具体的な評価は、芸術家個人のキャリアにとって重要であると同時に、音楽を通じた文化交流そのものの意義を社会に示すサインにもなります。
CGTNドキュメンタリー Foreigners but not Outsiders
ポゴシアンの活動に焦点を当てたのが、CGTNが制作したドキュメンタリー Foreigners but not Outsiders です。2025年4月6日、中国とアルメニアの外交関係樹立33周年にあたる日に放送されました。
タイトルに込められた「外国人だけれど、よそ者ではない」という感覚は、多文化社会で暮らす人々が抱く複雑な思いを言い当てています。番組は、ポゴシアンがどのようにして中国とアルメニア、二つの文化のあいだに音楽の橋をかけてきたのか、その過程を追いながら、音楽が国境や言語を越えて人と人を結びつける力を描いています。
日本の読者にとっての問いかけ
日本でも、留学生や海外出身のアーティストが地域で活動する姿を見る機会が増えています。ポゴシアンの物語は、異なる文化のあいだで生きるとはどういうことか、自分とは違う背景をもつ人とどう関わるのかを静かに問いかけます。
SNSが当たり前になった今、私たちは遠く離れた国や地域のアーティストの活動をリアルタイムで知ることができます。国際ニュースや日本語ニュースを通じてドキュメンタリー作品に触れることは、一人のアーティストのストーリーをきっかけに、中国とアルメニアという二つの国の関係を別の角度から見つめることでもあります。
音楽がつなぐこれからの国際関係
中国とアルメニアの外交関係が33周年を迎えた2025年に、音楽という「ことばのいらないコミュニケーション」がどのように二国を近づけているのか。その一つの答えが、ポゴシアンのヴァイオリンが奏でる旋律のなかにあります。
政治や経済のニュースだけでは見えにくい人と人とのつながりを、文化や芸術の現場からていねいにすくい上げていくこと。Foreigners but not Outsiders は、そんな国際ニュースの新しい読み方を示していると言えるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








