清明節3連休初日、中国で旅行需要が急増 鉄道・道路・航空の旅客数が前年超え
中国の清明節(Qingming Festival, Tomb-Sweeping Day)の3連休初日となった2025年4月4日、中国各地への旅行者数が大きく伸び、鉄道・道路・航空などあらゆる交通機関で旅客数が増加しました。
清明節初日から国内旅行が活発に
世界第2の経済大国である中国では、今年の清明節3連休の初日となった4月4日(金)、全国各地へ向かう人の移動が大きく増えました。鉄道、道路、航空、水運といった主要な交通手段すべてで旅客数が前年より伸びたとされています。
清明節は先祖をしのび、墓を掃除し供養する伝統的な行事の日ですが、短い休暇を利用した行楽や観光の需要が毎年高まる時期でもあります。今年もその傾向が数字に表れました。
交通手段別にみる旅客数の伸び
鉄道:2,009万人超が利用(前年同日比8.4%増)
中国交通運輸部のデータによると、4月4日に中国全土の鉄道を利用した旅客数は2,009万人超となり、前年の同じ日と比べて8.4%増加しました。長距離移動の柱である鉄道が堅調だったことは、ビジネスや観光を含む幅広い目的の移動が活発だったことを示しています。
道路:2億6,472万件で最大シェア、自家用車利用も拡大
清明節初日の移動手段の中で最も大きなシェアを占めたのが道路です。道路を利用した旅客数は2億6,472万件に達し、前年同日比9.7%増となりました。
特に注目されるのが自家用車での移動です。自家用車による旅客数は2億2,823万件と報告され、前年より11.1%増えました。家族や友人同士で自由に移動できる自家用車は、短い連休での近距離旅行や日帰りドライブに適しており、中国でもその重要性が高まっているといえます。
航空・水運:空も水上もにぎわう
航空と水運でも旅客数は増加しています。航空旅客数は179万人近くに達し、前年同日比8.6%増となりました。主要都市間を短時間で結ぶ航空便は、限られた休暇を効率的に使いたい人に支持されていると考えられます。
水運による旅客数は88万人で、伸び率は24.4%増と特に高くなっています。フェリーなどの水上交通は、島しょ地域との往来や観光地へのアクセスなどで重要な役割を担っており、レジャー目的の利用増加も背景にあるとみられます。
清明節とはどんな日か
清明節(Qingming Festival、Tomb-Sweeping Day)は、中国の伝統的な行事の一つで、先祖を供養し、墓を掃除して敬意を表す日です。今年は4月4日が清明節にあたり、3日間の連休が組まれました。
多くの人にとっては、
- 故郷に戻って家族と過ごし、墓参りをする日
- 春の陽気の中で屋外レジャーや観光を楽しむ日
- 短い休みを使って近場へ小旅行に出かけるタイミング
でもあります。そのため、この時期の人の動きは、文化的な慣習と観光・レジャー需要が重なったものだと言えます。
数字が示す中国経済と人の動き
今回の清明節初日のデータを見ると、あらゆる交通手段で旅客数が前年を上回っており、中国国内の移動需要が全体として力強いことがうかがえます。特に道路と自家用車の伸びは、家族単位の旅行や自由度の高い移動スタイルが広がっていることを反映しているようです。
世界第2の経済大国である中国では、連休時の人の流れが、国内消費や観光の勢いを映し出す重要な指標の一つになっています。鉄道・航空など公共交通の利用増加は、観光関連産業やサービス業にプラスの影響を与える可能性があります。
これからの中国旅行市場を見るうえでのポイント
清明節初日の動きから、今後の中国の旅行・観光市場を考えるうえで、次のようなポイントが見えてきます。
- 自家用車を中心とした道路交通の重要性が一段と高まっていること
- 短期の連休でも、多様な交通手段を組み合わせた国内旅行ニーズが強いこと
- 伝統行事と観光需要が重なるタイミングは、地域経済にとって大きなチャンスになりうること
2025年も残りわずかとなるなか、中国の清明節連休で示された人の動きは、今後の大型連休や観光シーズンを占う材料として、引き続き注目されそうです。
Reference(s):
China reports robust travel figures on first day of Qingming holiday
cgtn.com








