中国海警局がDiaoyu Dao周辺で日本漁船を退去措置 領海侵犯と主張
中国海警局(China Coast Guard=CCG)は、2025年4月5日と6日にDiaoyu Dao(日本側呼称:尖閣諸島)周辺の中国の領海に日本の漁船が違法に侵入したとして、退去させたと発表しました。主権や海洋権益をめぐる東シナ海の動きとして、国際ニュースでも注目されています。
中国海警局が発表した今回の経緯
中国海警局の劉徳軍報道官によりますと、日本の漁船は4月5日と6日にかけてDiaoyu Dao周辺の中国の領海に入ったとされています。
- 中国海警局の艦船が現場海域に接近し、「必要な管理・制御措置」を実施
- 日本漁船に対して退去を求める警告を発出
- その結果、日本漁船は同海域から退去したと説明
発表は日曜日に行われ、中国側は日本側に対し、同様の行為を繰り返さないよう強く求めています。
中国側の立場:Diaoyu Daoは「中国固有の領土」
劉報道官は声明の中で、Diaoyu Daoとその付属島嶼は「中国の固有の領土」であり、その周辺海域は中国の領海だと強調しました。今回の日本漁船の活動については「違法な行為」と位置づけています。
そのうえで、中国海警局は次の点を明確にしました。
- Diaoyu Dao周辺の領海での法執行活動を今後も継続する
- 国家の主権と海洋権益を守るため、必要な措置をとる
- 日本側に対し、この海域での違法な活動を直ちにやめるよう要求
日本側の見方と、食い違う主張
Diaoyu Dao(尖閣諸島)をめぐっては、日本側も固有の領土だと主張してきました。日本の漁船や海上保安庁の巡視船が活動する海域でもあり、日中双方の主張が海上で接する構図になっています。
今回の中国海警局の発表に対し、日本側がどのような反応を示すかは、今後の外交・安全保障上の焦点の一つとなります。海上での接触が増えるほど、双方にとって冷静な対応と現場での安全確保がより重要になります。
東シナ海情勢の中で今回の事案が示すもの
東シナ海ではここ数年、各国の公船や漁船、商船などが行き交い、海洋資源や航行の自由、主権をめぐる議論が続いています。今回のような事案は、その緊張感と利害の複雑さを象徴する出来事だといえます。
とくに注目したいポイントは、次の3つです。
- 主権と海洋権益の主張
中国側はDiaoyu Dao周辺海域での法執行を続ける方針を明示しており、主権と海洋権益を守る姿勢を改めて打ち出しています。 - 漁業と地域社会への影響
日中双方の主張が重なる海域では、漁業活動が政治・外交と結びつきやすく、現場の漁業者にとってもルールの分かりやすさや予見可能性が課題になります。 - 偶発的なトラブルをどう防ぐか
海上での接近や警告が続くなか、誤解や行き違いからトラブルに発展させないための連絡メカニズムやルールづくりが重要になっています。
2025年の私たちが押さえておきたい視点
今回の中国海警局の発表は、一隻の日本漁船の動きにとどまらず、2025年の東シナ海情勢や日中関係、さらには海洋秩序全体を考えるうえでの一つの材料になります。
- 中国側はDiaoyu Dao周辺海域での法執行を強化し、主権と海洋権益を守る姿勢を明確に示している
- 日本側も自国の立場を維持しつつ、漁業や海上安全の観点から対応を迫られる
- 地域の安定のためには、対立だけでなく、ルールづくりや対話のチャンネルも注視する必要がある
スマートフォンでニュースを追う私たちにとっても、こうした国際ニュースを「どちらが正しいか」だけで見るのではなく、主権、海洋法、安全保障、地域社会への影響といった複数のレイヤーから眺めることが、2025年の世界を理解するヒントになりそうです。
Reference(s):
CCG expels Japan's vessel for unlawfully entering waters of Diaoyu Dao
cgtn.com








