WCBAファイナル第2戦 東莞が四川撃破で王手、バランス攻撃が光る
女子バスケットボールの中国プロリーグ、WCBAファイナル第2戦で東莞が敵地で昨季王者の四川を90対83で下し、リーグタイトルにあと1勝と迫りました。終盤の勝負どころで、東莞のバランスあるオフェンスと守備が際立つ内容となりました。
東莞、6年ぶりのファイナルで2連勝と王手
6年ぶりのファイナル進出となった東莞は、この第2戦で四川に競り勝ち、シリーズで2連勝。WCBA優勝に王手をかけました。
東莞は5人が2桁得点を記録する「全員バスケ」を展開しました。エースのYang Shuyu(ヤン・シューユー)がチーム最多の23得点を挙げたほか、ガードのYang Liwei(ヤン・リウェイ)が20得点、Aliyah Collier(アリーヤ・コリアー)が18得点と続きました。プレーイングコーチでもあるHuang Sijing(ホアン・スージン)も10得点を記録し、コート内外で存在感を示しました。
第4クオーターで再び明暗、四川は終盤に失速
試合は第1クオーターからシーソーゲームとなりました。第1クオーターは24対24の同点。ハーフタイムでも44対44と互いに譲らず、東莞が第3クオーター終盤にYang Liweiのブザービーターとなる3ポイントシュートで1点リードして最終クオーターに入りました。
しかし、第4クオーターで流れが再び東莞に傾きます。第1戦と同じように、四川は第4クオーターで得点が伸び悩み、この試合では20対14と東莞が上回りました。試合中盤、Yang Liweiのレイアップで東莞が一時11点差をつけ、そのリードを堅い守備で守り切りました。
四川のMilos Paden(ミロシュ・パーデン)ヘッドコーチは試合後、「第4クオーターで自分たちが焦り、パニックに陥り、相手の思うようにさせてしまった」と振り返り、終盤のメンタルと試合運びの課題を認めました。
スターそろう四川、得点源は3人に集中
四川は世界的なビッグマンであるJonquel Jones(ジョンケル・ジョーンズ)とElizabeth Cambage(エリザベス・キャンベージ)、さらにLi Meng(リー・モン)という強力トリオを中心に攻撃を組み立てました。
この試合でもJonesがフィールドゴール17本中13本成功と高確率で31得点を挙げ、全選手の中で最多得点をマーク。CambageとLi Mengもそれぞれ16得点を記録しましたが、四川で2桁得点を挙げたのはこの3人だけでした。
試合後、Jonesは「一方のチームはチームとして機能し、もう一方は個々で戦っているように見えた」とコメント。チームとしての一体感の差が、拮抗した展開の中で勝敗を分けたという見方を示しました。ただし、「シリーズの良いところは、次の試合で修正し、勝って流れを変えるチャンスがあること」とも語り、巻き返しへの意欲もにじませました。
東莞の「チーム力」が見せたもの
東莞の強みは、得点の分散と役割の明確さでした。Yang Shuyuの積極的なドライブやアウトサイドシュートに加え、Yang Liweiがゲームメイクと得点の両面で存在感を発揮。Aliyah Collierは攻守に走り回り、リバウンドやルーズボールでも貢献しました。
プレーイングコーチのHuang Sijingは、「選手たちには、この大舞台を楽しんで自分たちのベストを出してほしいと伝えた。その通りのプレーをしてくれて、とても誇りに思う」と語りました。そのうえで、「四川のような強豪と対戦する以上、全力を尽くし、彼らから学び続ける必要がある。次の試合では相手が必ず修正してくるので、私たちは自分たちの良さを出し続けなければならない」と気を引き締めています。
スタッツで振り返る第2戦
- 試合結果:東莞 90対83 四川
- 各クオーターのスコア:第1Q 24対24、第2Q 44対44(前半同点)、第3Q終了時に東莞が1点リード
- 第4Qスコア:東莞 20対14 四川(東莞が再び終盤で優位に)
- 東莞の主な得点:Yang Shuyu 23得点、Yang Liwei 20得点、Aliyah Collier 18得点、Huang Sijing 10得点を含む5人が2桁得点
- 四川の主な得点:Jonquel Jones 31得点(FG 13/17)、Elizabeth Cambage 16得点、Li Meng 16得点
数字だけを見ても、東莞が多くの選手で得点を分け合ったのに対し、四川は3人に負荷が集中していたことがわかります。長いシリーズの中では、この「厚み」の差がじわじわと効いてくる可能性があります。
国際ニュースとしてのWCBAファイナル
WCBAは、中国本土を代表する女子プロバスケットボールリーグであり、近年は世界で活躍する選手も多数プレーしています。Jonquel JonesやElizabeth Cambageのように国際舞台で知られる選手が参加していることもあり、リーグの試合はアジアのみならず世界のバスケットボールファンから注目を集めています。
日本のファンにとっても、アジアの女子バスケットボールのレベルやスタイルを知るうえで、WCBAのファイナルは重要な「国際ニュース」といえます。東莞のようにチーム力で勝負するクラブと、スター選手を中心に戦う四川の対比は、バスケットボールの戦術やチーム作りを考えるうえでも興味深い材料となるでしょう。
木曜日の第3戦、シリーズの行方は
第3戦は木曜日に四川のホームコートで行われる予定です。四川にとっては、ホームの声援を背にシリーズの流れを変えたい一戦。一方の東莞は、敵地で一気にタイトルを決めたいところです。
注目したいポイントは次のような点です。
- 四川が終盤の試合運びとメンタル面をどう修正してくるか
- Jones、Cambage、Li Meng以外の選手がどこまで得点面でステップアップできるか
- 東莞がこれまで通り、5人以上で2桁得点を狙うバランスのよいオフェンスを維持できるか
- Huang Sijingを中心とした東莞ベンチワークが、シリーズの中でどのような調整を見せるか
東莞がこのまま一気にWCBAタイトルをつかむのか、それとも四川が王者の意地を見せて反撃の狼煙を上げるのか。木曜日の第3戦は、シリーズの流れを大きく左右する試合となりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








