北京で笙とショーが共演 日中をつなぐ古代楽器のいま video poster
中国で生まれた古代の楽器「笙(シェン)」と、それをもとに日本に伝わった「笙(しょう)」が、最近、北京の舞台で再び出会いました。中国の音楽家Wu Tong氏と日本の音楽家Mayumi Miyata氏が共演し、日中両国にまたがる楽器の歴史と現在の姿を聴衆と分かち合いました。この国際ニュースは、東アジアの文化のつながりを改めて考えさせる出来事です。
中国発祥の笙と、日本で受け継がれた笙
今回の主役となったのは、中国発祥の笙と、日本で受け継がれてきた笙です。笙はもともと中国で生まれ、日本には千年以上前に伝わったとされています。
その後、この楽器は中国と日本で異なる歩みをたどりました。
- 中国の笙(シェン):時代とともに大きく進化し、現在では3オクターブに及ぶ音域を持つ楽器へと発展している。
- 日本の笙(しょう):伝来以来、その伝統的な形や特徴を強く保ちながら受け継がれてきた。
同じルーツを持ちながらも、「大きく進化した中国の笙」と「伝統的な姿を保つ日本の笙」という対照的な存在になっている点が、今回の共演の大きな見どころでした。
北京で実現した、日中音楽家の共演
最近、中国本土の都市・北京で開かれたコンサートでは、中国の音楽家Wu Tong氏と、日本の音楽家Mayumi Miyata氏が同じステージに立ちました。2人は、それぞれ中国の笙と日本の笙を手に、共通のルーツを持つ楽器の過去と現在を音で語り合いました。
この共演は、単なる「珍しい組み合わせのコンサート」ではありません。両氏は、古代から続く共有の文化遺産と、それぞれの土地で育まれてきた芸術的な発展を祝うステージを作り上げました。観客にとっては、一つの楽器が国や時代を超えて変化してきたことを肌で感じる機会となりました。
「共有遺産」と「芸術的な進化」が示すもの
今回の北京での共演は、日中の歴史や政治を直接語るものではなく、あくまで音楽と楽器の物語です。しかし、その背景には、いくつかの重要なポイントが見えてきます。
- 東アジアに共通する文化の土台
笙は中国で生まれ、日本に伝わり、千年以上にわたって両国で大切にされてきました。今回の共演は、国境を超えて共有されてきた文化の土台を再確認する場になりました。 - 伝統を守ることと、進化させること
日本の笙は伝統的な姿を保ちながら受け継がれ、中国の笙は3オクターブの音域を持つまでに進化しています。どちらも否定されるべきではなく、「守る」と「変える」という二つのアプローチが並んで存在できることを、演奏そのものが静かに示していました。 - 音楽を通じた対話
言葉を交わさずとも、同じルーツを持つ楽器で一緒に音を奏でること自体が、一種の対話といえます。今回のステージは、日中のあいだで続いてきた文化交流の、2025年における一つの形だと見ることができます。
日本の読者への視点:このニュースをどう読むか
newstomo.comの読者の多くは、スマートフォンで国際ニュースや日本語ニュースを日常的にチェックしているデジタルネイティブ層です。こうした文化ニュースは、経済や安全保障のニュースとは違う形で、国際関係の「空気」を映し出します。
今回の北京での共演を手がかりに、次のような問いを自分に投げかけてみることもできます。
- 同じルーツを持つ楽器が、別々の土地でどのように受け継がれていくと、より豊かな文化になるのか。
- 「伝統を守ること」と「新しく発展させること」のどちらに、自分はより価値を感じるのか。
- 文化や音楽の交流は、国と国との関係をどのように柔らかくしていけるのか。
2025年のいま、静かな文化ニュースから考える
2025年の今、国際ニュースというと、大きな対立や経済の変動に目が行きがちです。しかし、今回のように、一つの古代楽器を通じて見えてくる「静かな対話」も、世界を理解するうえで欠かせない要素です。
中国発祥の笙と、日本で受け継がれてきた笙。北京のステージで鳴り響いたその音色は、日中両国が共有してきた長い時間と、これからの可能性をそっと映し出していました。ニュースを読む私たちもまた、こうした文化の断片から、自分なりの視点や問いを育てていきたいところです。
Reference(s):
Chinese sheng and Japanese sho instruments meet for Beijing concert
cgtn.com








