バドミントンアジア選手権 石宇奇が8強進出、日本の田中佑士を下す
バドミントンアジア選手権の男子シングルスで、開催地の中国浙江省寧波市を沸かせたのは、世界ランク1位の石宇奇でした。木曜日に行われた試合で日本の田中佑士をストレートで下し、準々決勝進出を決めています。
男子シングルス:石宇奇が田中佑士を圧倒
男子シングルスでは、第1シードの石宇奇が日本の田中佑士と対戦し、21-16、21-12のストレートで勝利しました。昨年の対戦ではフルゲームにもつれ込んだカードでしたが、今回は危なげない内容でベスト8入りを果たしました。
試合序盤、石はやや苦しむ場面もありましたが、要所では世界ランク1位らしい安定感を発揮しました。第1ゲームはリードを保ちながらも慎重なラリーが続き、終盤で一気に突き放して21-16で先取。第2ゲームではショットの精度とコートカバーがさらに冴え、21-12で締めくくりました。
試合後、石は田中への警戒心の強さを明かしました。田中が直近で5連勝中と好調だったことから、事前にプレースタイルをしっかり分析し、第1ゲームでは自分の弱点を突かれないようショットをかなり慎重に選んだと振り返ります。その結果、動きが固くなる場面もありましたが、徐々に肩の力が抜け、本来のパフォーマンスを出せたと語りました。
石はこれで準々決勝に進み、次戦ではシンガポールのロー・ケンユウと対戦します。地元開催の中で勢いに乗る石が、どこまで勝ち進むのか注目が集まります。
女子シングルス:陳雨菲は順当に8強入り
女子シングルスでは、東京オリンピック金メダリストの陳雨菲がタイのブサナン・オンバムルンパンと対戦しました。立ち上がりはお互いに様子見の展開でしたが、第1ゲーム中盤で陳が一気にギアを上げ、7連続ポイントを奪取。リードを広げた陳が21-16で先取しました。
第2ゲームは一転して接戦となりました。中盤のインターバル時点で陳は2点ビハインドと苦しい展開でしたが、ドライブとネット前の精度を高めて追い上げ、13-13に追いつきます。その後は、ブサナンのミスを冷静に突き、要所でポイントを重ねて21-17でゲームを取り切りました。
この勝利で陳も石と同様に準々決勝進出を決め、女子シングルスでも優勝候補の一角として存在感を示しています。
王祉怡はシム・ユジンに敗れる波乱
一方、女子シングルスのもう一つの注目カードでは、世界ランク2位の王祉怡が韓国のシム・ユジンと対戦しました。この顔合わせは通算5度目で、ここまでの対戦成績は2勝2敗と互角。2022年の国別団体戦「ユーバー杯」決勝でもシムが勝利しており、今回も実力伯仲の一戦となりました。
試合は第1ゲームをシムが21-13で先取し、第2ゲームは王が10-21で取り返す展開。勝負の行方は最終第3ゲームに持ち込まれました。王は一時優位に立ちながらも流れをつかみきれず、世界ランク16位のシムが自信を深めるようにポイントを重ねていきます。最後はシムが21-13で取り切り、上位シードの王を破る番狂わせとなりました。
大会が映し出した3つのポイント
この日の結果からは、次のようなポイントが見えてきます。
- 男子では世界ランク1位の石宇奇が、相手の好調さを研究しつつ、プレッシャーを力に変えて勝ち切ったこと。
- 女子では実績十分の陳雨菲が、流れを読む力と安定感で要所を締め、危なげなく8強入りしたこと。
- 一方で、世界ランク上位の王祉怡が敗れるなど、実力が拮抗したアジア勢同士の戦いでは番狂わせも起こりうること。
バドミントンアジア選手権は、世界トップレベルの選手が集まる舞台です。準々決勝以降も、ランキングや実績だけでは測れない接戦やドラマが続きそうです。大会の行方を追うことで、アジアのバドミントンの層の厚さや、選手一人ひとりの戦い方の違いがより立体的に見えてきます。
Reference(s):
Shi Yuqi advances to quarterfinals at Badminton Asia Championships
cgtn.com







