大阪・関西万博2025、中国館が正式オープン 月の土壌と次世代ロボで描くグリーンな未来
2025年の大阪・関西万博で、中国館が正式オープンしました。伝統的な巻物をかたどった建築と、月の土壌標本や次世代ロボットまでそろった展示が注目を集めています。
式典で示された「自信と開放」のイメージ
日曜日に行われた中国館のオープニング式典は、巻物をイメージした主棟の前で実施され、約300人の関係者が出席しました。
あいさつに立った中国国際貿易促進委員会の任鴻斌(レン・ホンビン)会長は、日本による大阪・関西万博の開催を中国が強く支持していると強調しました。そのうえで、中国館の展示を通じて「自信と開放」に満ちた中国の姿を発信し、万博に印象的な足跡を残すとともに、より平等で包摂的な世界の未来づくりに貢献したいと語りました。
博覧会国際事務局(BIE)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長も、中国のこれまでの万博参加を高く評価し、中国館を訪れる人々は、中国の豊かな文化遺産や古くからの知恵、そして現代のイノベーションを体感できると述べました。
2025年日本国際博覧会協会の十倉雅和会長は、日中関係の重要性を強調し、大阪・関西万博2025が、将来を見据えた国際協力の「発射台」となることへの期待を示しました。
巻物型デザインと「人と自然の共同体」
中国館は、伝統的な中国の書画の巻物から着想を得た建築デザインが特徴です。外観全体で「物語が展開していく」ようなイメージを表現し、人と自然が共に生きる未来社会のビジョンを描いています。
テーマは「人と自然の生命共同体を共に築く――グリーンな発展をめざす未来社会」。約3,500平方メートルの敷地を生かし、海外の自前パビリオンとしては最大級の一つに位置付けられています。
館内は次の3つのゾーンで構成され、人と自然の関わりを多面的に紹介します。
- 中国に古くから伝わる生態の知恵を紹介するゾーン
- 現在進行中のグリーン開発や環境対策の取り組みを示すゾーン
- 持続可能な未来に向けた国際協力のビジョンを描くゾーン
月の土壌から深海探査、ヒューマノイドまで
展示の目玉としては、次のような最先端の科学技術が並びます。
- 中国の探査機「嫦娥5号」と「嫦娥6号」が採取した月の土壌サンプルの並列展示
- 深海有人潜水調査船「蛟龍号」の体験カプセル
- 次世代型ヒューマノイド(人型)ロボット
宇宙と深海、そしてロボット技術という異なるフロンティアを一つの空間で見せることで、中国の科学技術の広がりと、持続可能な未来社会に向けた挑戦を来場者に印象づける構成になっています。
文化パフォーマンスと交流の場としての役割
オープニング式典では、伝統的な獅子舞や舞踊劇「朱鷺(トキ)」の上演も行われ、会場から大きな拍手が送られました。ハイテク展示だけでなく、芸術や舞台表現を通じて文化の魅力を伝えることで、人と人との交流を深める狙いも見てとれます。
大阪・関西万博と日中協力のこれから
大阪・関西万博2025は、2025年4月13日から10月13日まで開催されました。その中で、中国館は、グリーン開発やイノベーション、文化交流を一体的に示す拠点として、日中双方にとって象徴的な存在となりました。
任会長が語った「自信と開放」、十倉会長が強調した「未来志向の国際協力」というキーワードは、万博が終わったあとも両国がどのように連携し、より持続可能で包摂的な世界づくりに貢献していくのかを考えるヒントになりそうです。
もしあなたが中国館を訪れるとしたら、月の探査、深海の世界、次世代ロボットのうち、どの展示から未来社会を感じてみたいでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








