北京映画学院カルチャーパーク 若者を惹きつける新フォトスポット
北京の新しい「カルチャー×経済」スポットとして注目されているのが、北京市朝陽区にある「北京 Film Academy Cultural and Creative Park(北京映画学院カルチャー&クリエイティブパーク)」です。ここ2年ほどで若い世代の人気フォトスポットとなり、ショッピングとエンタメ、文化体験が一体になったエリアとして存在感を高めています。
文化と経済が交差する複合型ハブ
北京映画学院カルチャー&クリエイティブパークは、名前の通り映画教育の拠点の周辺に、さまざまな商業・娯楽施設を集中的に配置した「文化と経済が出会う場所」です。
園内には、次のような施設がまとまって並んでいます。
- ショッピングモール
- カラオケルーム
- セルフィースタジオ(自撮り専用スタジオ)
- 映画館
- そのほかのエンターテインメント施設
映画や写真、音楽といったカルチャーを楽しみながら、同じ場所で買い物や飲食も完結できるつくりになっており、「一日中いられる」都市型パークとして若い世代のライフスタイルに溶け込んでいます。
「北京のグランド・ブダペスト・ホテル」Five Cats Entertainment Mall
数ある施設の中でも、ひときわ目を引く存在が「Five Cats Entertainment Mall」です。このモールは「Beijing's Grand Budapest Hotel(北京のグランド・ブダペスト・ホテル)」とも呼ばれ、その愛称が示す通り、物語の中から抜け出してきたような外観で知られています。
ピンクの外観が生む「撮りたくなる」体験
Five Cats Entertainment Mall の最大の特徴は、ビビッドなピンクの外壁です。この鮮やかな色合いと独特のデザインが、写真を撮りに訪れる若者たちを引き寄せてきました。
建物そのものが巨大なフォトブースのような役割を果たしており、角度を変えるごとに違った雰囲気の写真が撮れるため、SNSに載せやすい「一枚」を探す人たちでにぎわいます。単なるショッピングモールではなく、「写真を撮るために行く場所」へと役割が広がっているのが特徴です。
モロッコ風ファンタジーをつくる建築ディテール
園内の世界観を支えているのは、Five Cats Entertainment Mall だけではありません。さまざまな建築スタイルと植栽を組み合わせることで、「モロッコ風の絵本の世界」のような空間がつくられています。
代表的な要素として、次のようなものが挙げられます。
- 温かみのある色合いが印象的なテラコッタ(素焼き)や砂岩の建物
- カサブランカを思わせる白いヴィラ風の建物
- 多肉植物やトロピカルな緑が生い茂る豊かな植栽
これらが一体となることで、訪れた人が日常から少し離れ、「どこの国に来たのだろう」と錯覚するような没入感が生まれています。現地の若者にとっては、海外旅行に行かなくても「異国感」を味わえる身近な空間とも言えます。
フォトスポットが生み出す新しい「消費のかたち」
ここ2年で若い北京の人々を惹きつけてきた背景には、「何を買うか」だけでなく「どこで、どんな体験をしたか」が重視される消費スタイルの変化があります。
北京映画学院カルチャー&クリエイティブパークの特徴を整理すると、次のようなポイントが見えてきます。
- ショッピング、娯楽、写真撮影が一体となった「体験型」空間であること
- 街並みそのものがコンテンツとなり、人々を呼び込む仕組みになっていること
- 文化施設と商業施設が共存し、日常的な消費行動のなかにカルチャー体験が組み込まれていること
写真を撮る行為は、単なる記録にとどまりません。SNSでの共有を通じて、場所の知名度を高め、新たな来訪者を呼び込む「口コミのエンジン」として機能します。こうした循環が、「フォトスポット」と「経済活動」を結びつける原動力になっていると考えられます。
北京発「カルチャー×エンタメ×経済」の今
北京市朝陽区に位置する北京映画学院カルチャー&クリエイティブパークは、2025年現在も、「文化を楽しみながら消費する」という都市生活のスタイルを象徴する場所の一つとなっています。
ショッピングモールやカラオケ、映画館といったおなじみの施設に、セルフィースタジオや写真映えする景観デザインを組み合わせることで、文化と経済を同時に動かす新しいモデルが形になりつつあります。
日常の延長線上にあるエンターテインメント空間として、そして「撮る・見せる・語る」楽しみを共有する場として――北京のこの小さなエリアは、これからの都市づくりやカルチャー消費のヒントを静かに示しているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








