西双版納で年に一度の水かけ祭り ダイ族の新年を祝う街の祝祭
西双版納の景洪市で火曜日、ダイ族の新年を祝う年に一度の水かけ祭りが行われ、数千人が市中心の広場に集まりました。水をかけ合うカーニバルや伝統的な行事が一日を通して行われ、街は新年を迎える高揚感に包まれました。
市中心広場が「水のカーニバル」に
火曜日の景洪市中心広場には、多くの参加者が集まり、毎年恒例の水かけ祭りを楽しみました。参加者同士が勢いよく水をかけ合いながら笑顔を交わし、新しい一年の幸運や健康を願う時間となりました。
水を全身に浴びることは、祝福を分かち合う行為と受け止められており、ずぶ濡れになること自体が「縁起が良いこと」として歓迎されています。
ランカン川から運ばれる「縁起の良い水」
水かけカーニバルが始まる前には、ランカン川のほとりで特別な儀式が行われました。そこで汲み上げられた「縁起の良い水」が市中心の広場へと運ばれ、祭り全体を象徴する存在となりました。
人びとは、この水に新年の清らかさや恵みが込められていると感じながら、互いに水をかけ合い、喜びとともに新しい一年のスタートを共有しました。
ダイ族の新年を彩る仏教行事と孔明灯
この日はダイ族にとって新年にあたり、水かけ祭りと並行して、さまざまな民俗行事も行われました。仏像を礼拝し、丁寧に水をかけて清める「仏の沐浴」や、孔明灯と呼ばれる灯籠を夜空に飛ばす行事などです。
仏への祈りと、空へと浮かび上がる灯籠の柔らかな光が、水しぶきあふれる昼のにぎわいとは対照的な静けさをつくり出し、一日の中に宗教的な厳かさと祝祭の楽しさが同居する時間が生まれました。
地域に根ざした伝統行事が持つ意味
水かけ祭りのような年中行事は、地域社会にとって次のような意味を持つと考えられます。
- 世代を超えて受け継がれてきた習慣や価値観を、目に見えるかたちで共有できる
- 日常とは異なる「祝祭の時間」が生まれ、人びとのつながりが強まる
- 地域外の人びとに、その土地の文化や暮らし方を知ってもらうきっかけになる
グローバル化が進み、人や情報が国境を越えて行き交ういまだからこそ、こうした地域の祭りは、生活に根ざした文化の豊かさを改めて感じさせてくれます。火曜日の西双版納・景洪市の広場に広がった水しぶきと灯りは、その象徴ともいえそうです。
Reference(s):
cgtn.com








