中国国防省「米国はハッキングの帝国」 サイバー脅威報告を批判
中国国防省、米国のサイバー脅威評価を強く批判
米国家情報長官室が今年公表した2025年年次脅威評価で中国をサイバー脅威として位置付けたことに対し、中国国防省が米国を「ハッキングの帝国」と呼んで強く批判しました。サイバー空間をめぐる米中の言葉の応酬は、2025年終盤の今も続く国際ニュースの重要なテーマとなっています。
米年次脅威評価に中国が反発
中国国防省の張暁剛報道官は水曜日、米国家情報長官室の2025年年次脅威評価に関する記者団の質問に答え、同報告書が中国について無責任な言論を並べていると述べました。
張報道官は、米国が中国をサイバー脅威として中傷しているが、それによって米国自身に貼られた「ハッキングの帝国」というレッテルを取り除くことはできないと強調しました。
「自らの行為を他国に投影」と米国を批判
張報道官によると、米国は他国を非難するとき、しばしば自らが過去に、あるいは現在も取っている行動を相手に投影しているといいます。
そのうえで張報道官は、米国は中国に対するサイバー攻撃の主な発信源であるだけでなく、世界的に知られたサイバー脅威でもあると指摘しました。
ウィキリークスやスノーデンを「悪い実績」の例に列挙
張報道官は、米国のサイバー分野での悪い実績の例として、ウィキリークス、スノーデン、ステラ・ウィンド、テレスクリーンなどの名前を挙げました。
こうした事例を引き合いに出しながら、米国は監視、秘密情報の窃取、他国への攻撃のためには手段を選ばないと批判しました。
「盗人が泥棒を捕まえろと叫ぶようだ」と比喩
張報道官は、米国が他国を非難しながら自らもサイバー攻撃を行っているとし、その姿勢は盗人が「泥棒を捕まえろ」と叫ぶようなものだと表現しました。
そのうえで、米国に対し、中国を含む他国へのサイバー攻撃をやめ、無責任な中傷を控え、発言と行動の両方で責任ある姿勢を取り戻すよう求めました。また、清潔で安全なサイバー空間を回復するために、米国が建設的な役割を果たすべきだと訴えました。
サイバー空間をめぐる米中対立の行方
今回の発言は、サイバー空間をめぐる米中の対立が、軍や情報機関の報告書、そしてそれに対する公式なコメントという形で表面化していることを示しています。
サイバー攻撃や情報窃取をめぐる非難の応酬が続けば、国家間の不信感が高まり、インターネットを基盤とする経済活動や私たちの日常生活にも影響が及びかねません。
中国国防省が強調した「責任ある言動」と「安全なサイバー空間の回復」は、米中二国間の問題にとどまらず、デジタル社会に暮らす世界中の人々にとって共通の課題でもあります。今後、各国がどのようなルールづくりや協力の枠組みを模索していくのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
Chinese defense ministry slams U.S. for smearing China as cyber threat
cgtn.com








