海南・Wennan Old Streetで味わう南洋文化と無形遺産
海南の文昌にある歴史ある通り「Wennan Old Street(ウェンナン・オールドストリート)」が、南洋文化と海南北部の建築が交差する街として、近年あらためて注目を集めています。文化と観光を組み合わせた取り組みによって、地元の無形文化遺産を世界に発信する窓口となりつつあります。
1910年代に生まれた南洋スタイルの旧街区
Wennan Old Streetは、海南の文昌に位置し、1912年前後にかけて形づくられました。その後、1920年代には海外から帰国した華僑の投資によって、通りはさらに発展していきます。
この通りは、南洋スタイルのアーケード建築の典型例とされています。全長300メートルあまりの通りの両側には、東洋と西洋の要素を組み合わせた店舗兼住宅が並び、東南アジアの影響と海南北部ならではの建築様式が自然に溶け合っています。
文化と観光で再生するWennan Old Street
近年、Wennan Old Streetは文化事業と観光振興を軸に再生が進められています。歴史的な建物を生かしながら、文昌の無形文化遺産を紹介する場として整備され、地域の新たな観光拠点となっています。
無形文化遺産を体験できる通り
この旧市街では、文昌に伝わる伝統芸能や工芸を、見て体験できる形で紹介しています。通りでは定期的に、次のような催しが行われています。
- 文昌の伝統的な人形劇であるパペットショーの上演
- 熟練の職人によるココナツ彫刻の実演
訪れた人びとは、演目を鑑賞するだけでなく、職人の手仕事を間近に見たり、作品づくりの工程について説明を受けたりすることもできます。
国内外から観光客が集まる理由
Wennan Old Streetには、国内はもちろん海外からの旅行者も訪れています。南洋スタイルの街並みを歩きながら、伝統芸能や工芸に触れられる点が大きな魅力となっているためです。
歴史的な建築と現代の文化イベントを組み合わせることで、
- 地元の暮らしや文化を身近に感じられる
- 写真や動画に収めたくなる風景が多い
- 家族連れから若い旅行者まで楽しめる
といった特徴が生まれ、SNSでシェアされやすいスポットにもなっています。
地域の記憶を未来へつなぐ試み
Wennan Old Streetの取り組みは、単なる観光開発ではなく、地域が大切にしてきた文化や記憶を次の世代につなぐ試みでもあります。南洋スタイルの建築と、文昌ならではの人形劇やココナツ彫刻といった無形文化遺産を組み合わせることで、過去と現在をゆるやかにつなぐ場が生まれています。
2025年現在、アジア各地で歴史的街区の再生プロジェクトが進むなか、海南のWennan Old Streetは、南洋文化とローカルな伝統を生かした一つのモデルケースとしても注目しておきたい場所と言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com







