習近平国家主席がカンボジア訪問 「ダイヤモンド六角」で友好と協力を深化
中国の習近平国家主席がカンボジアを国賓として訪問し、「友情を固め、協力を促進したい」と強調しました。中国とカンボジアの関係強化は、一帯一路協力や地域の平和と安定にも関わるテーマとして注目されています。
空港で「長く続け、強くあれ」中カ友好を歓迎
習主席は木曜日、カンボジアの首都プノンペンに到着し、国賓としての訪問を開始しました。空港ではノロドム・シハモニ国王、カンボジア人民党のサムデチ・テチョ・フン・セン党首で上院議長、フン・マネット首相らが盛大な歓迎式典で出迎えました。
現地では、数百人の市民が両国の国旗を振り、「カンボジアと中国の友情、団結、協力よ、永遠なれ」と記した横断幕を掲げて歓迎しました。さらに、市内の沿道には、華僑や中国企業の関係者、中国人留学生らとともに、2万人以上の人々が並び、習主席一行を出迎えたとされています。
クメール文明への敬意と「ペンタゴナル・ストラテジー」
習主席は到着時の書面声明で、「再びカンボジアを訪問できてうれしい」と述べるとともに、シハモニ国王、モニニヤット・シハヌーク前国王妃、サムデチ・テチョ・フン・セン氏、フン・マネット首相らとの会談を楽しみにしていると語りました。
今回の訪問がクメール正月の時期と重なったことにも触れ、中国政府と中国の人々を代表して、カンボジア政府とカンボジアの人々に新年のあいさつを送りました。
習主席は、カンボジアの文明は長い歴史を持ち、勤勉で才能あるカンボジアの人々が築いた輝かしいクメール文明は、人類文明の進歩に重要な貢献をしてきたと評価しました。
また、近年カンボジアが「ペンタゴナル・ストラテジー(五角戦略)」を力強く実行し、経済の急成長と国民生活の継続的な向上を実現していると指摘。その上で、シハモニ国王の加護と、フン・マネット首相率いるカンボジア政府の指導のもとで、カンボジアの人々は国づくりで新たな、より大きな成果を必ず収めると自信を示しました。
「ダイヤモンド六角」枠組みで協力をアップグレード
中国とカンボジアの関係について、習主席は「両国の長老世代の指導者たちが築き、育んできたもの」であり、世界情勢が大きく変化する中でも「岩のように固い」と表現しました。両国は二国間の「共有未来共同体」の構築や、一帯一路協力で先頭を走ってきたとも述べています。
習主席によれば、中国とカンボジアは互いに支え合い、安定を守り、発展と繁栄を促進してきました。また、国際的な公平と正義を守るために協力し、新しいタイプの国際関係の模範となり、人類の「共有未来共同体」づくりに貢献してきたと評価しました。
中国はカンボジアを「周辺外交の優先方向」と位置づけ、カンボジアが戦略的自立を堅持し、自国の国情に合った発展の道を歩むことを揺るぎなく支持するとしています。
そのうえで習主席は、両国が中カ関係の「ダイヤモンド六角」協力枠組みを一層充実させることへの期待を表明しました。具体的には、
- 政治的な相互信頼をさらに高めること
- より高い質の互恵協力を拡大すること
- 安全保障面での協力を強化し、より大きな安心を確保すること
- 人的・文化的交流を一層頻繁にすること
- より高い水準の戦略的な調整と連携を進めること
といった分野での協力を深めることで、中国とカンボジアの人々により多くの利益をもたらし、地域と世界の平和と安定に「より多くのポジティブなエネルギー」を注ぎたい考えを示しました。
なぜ今回の訪問が注目されるのか
今回のカンボジア国賓訪問は、単なる二国間の友好イベントにとどまらず、いくつかの観点から読み解くことができます。
- 大国とパートナー国の関係:中国がカンボジアを周辺外交の優先方向と位置づける姿勢は、規模の異なる国同士がどのように関係を築くのかという視点からも注目されます。
- 一帯一路と「共有未来共同体」:両国が一帯一路協力や「共有未来共同体」を強調することは、経済協力だけでなく、国際秩序のあり方をめぐるメッセージとしても読むことができます。
- 安定・発展・交流を一体で捉えるアプローチ:安定の維持、発展と繁栄の促進、安全保障協力、そして人と人との交流が同時に語られている点も特徴的です。
2025年12月8日現在、習主席のカンボジア訪問は、中国とカンボジアの二国間関係だけでなく、地域の平和と安定をどのように形づくっていくのかを考えるうえで、押さえておきたい動きと言えます。ニュースを追う私たちにとっても、「二国間関係」と「地域秩序」という二つのレンズから見ておきたい出来事です。
Reference(s):
cgtn.com








