肝がんは予防できる?中国発ヘルストークが語るデトックス神話 video poster
肝がんはしばしば「サイレントキラー」と呼ばれ、自覚症状が乏しいまま進行するがんの一つです。中国のテレビ局CGTNの番組 Health Talk では、この肝がんについて視聴者の素朴な疑問に答える特集が組まれました。
番組には、シカゴ大学で外科教授を務め、グローバルサージェリー(国際外科医療)担当の副責任者でもあるマイケル・ミリス医師が出演し、肝がんの予防やデトックスダイエットの是非についてわかりやすく解説しました。
中国の「全国がん予防・早期発見週間」と肝がん
中国では、1995年に中国抗がん協会が提唱して以来、毎年4月15日から21日までが全国がん予防・早期発見週間として位置づけられています。2025年現在もこの取り組みは続いており、がん予防や早期発見への関心を高める期間となっています。
今回紹介する Health Talk の肝がん特集は、この全国的な啓発週間の文脈の中で制作されたもので、日常生活の中で実践できる予防のヒントや、誤解されがちな情報を整理することを目指しています。
肝がんは予防できるのか
視聴者が最も気にする問いの一つが「肝がんは予防できるのか」です。ミリス医師は、肝がんは一定程度予防が可能だと強調します。その鍵として挙げたのが、次の三つのポイントです。
- ウイルス性肝炎を避けること
- アルコール摂取を控えめにすること
- 健康的な食生活を保つこと
ミリス医師は、こうした生活習慣の積み重ねが肝がんの予防につながるとしています。派手ではないものの、毎日の行動の中で意識できる点が多いのが特徴です。
「デトックスダイエット」で肝がんは治らない
もう一つ多くの人が気にしているのが、デトックスダイエットの効果です。市場には「毒素を排出して肝臓をきれいにする」とうたう商品や情報があふれていますが、ミリス医師はこうした期待に対して明確な姿勢を示しました。
ミリス医師は、デトックスダイエットが肝がんの治療として有効だという考えを否定し、そのような方法で肝がんを治せるという発想は誤解だと指摘しました。肝がんへの対策を考えるときには、流行の健康法だけに頼るのではなく、専門家の説明や医療情報にしっかり耳を傾けることの重要性が浮かび上がります。
2025年の私たちへの問いかけ
2025年の今も、SNSやインターネット上には、健康やデトックスに関する情報が絶えず流れています。その中には、肝がんなどの重い病気に対して過度な期待を抱かせるものも少なくありません。
中国で続く全国がん予防・早期発見週間と、そこで発信された専門家のメッセージは、日本を含むアジアの人びとにとっても示唆に富んでいます。肝がんという「サイレントキラー」に対して、
- ウイルス性肝炎を避ける意識を持つこと
- お酒との付き合い方を見直すこと
- 日々の食事を含む生活習慣を整えること
- 「デトックス」などの流行だけに頼らず、確かな情報に基づいて判断すること
といった基本に立ち返ることが、地道ではあっても現実的な一歩になりそうです。
まとめ
肝がんは自覚症状が出にくい「サイレントキラー」ですが、ミリス医師の話からは、生活習慣を通じて一定の予防が可能であること、そしてデトックスダイエットに過剰な期待を寄せるべきではないことが見えてきます。
国境を越えて共有されるこうした知見を、私たち一人ひとりが自分の生活や身近な人との会話の中でどう生かしていくか。それが、2025年の今あらためて問われているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








