中国・寧夏で「かかしアート」国際フェス開幕 農業と現代アートが融合
中国・寧夏で「かかしアート」国際フェス開幕
中国・寧夏回族自治区銀川市のMingcui Lake National Wetland Parkで、2025 International Scarecrow Art Festival(国際かかしアートフェスティバル)が開幕しました。国際ニュースとしても注目されるこのイベントは、農業の象徴であるかかしを現代アートとして再解釈し、中国の農村文化とアート表現をつなぐ試みです。
テーマは「miracles」 巨大かかしとわら彫刻が並ぶ
今回のフェスティバルのテーマは「miracles」。約30,000平方メートルという広大な会場に、およそ40点の巨大かかしインスタレーションやわら彫刻が並びます。観客は、見慣れた田んぼの風景とは全く違うスケールとデザインのかかしたちに囲まれながら、自然と人間、伝統と創造の関係をあらためて考えることができます。
農業の原風景と現代アート、その交差点
かかしは本来、農作物を鳥などから守るための実用品でした。しかし、2025 International Scarecrow Art Festivalでは、その素朴な存在が巨大なインスタレーション作品として再構成されています。わらという身近な素材を使いながらも、形や色彩、配置の工夫によって、鑑賞する人の感情や記憶を揺さぶる現代アートへと変化させている点が特徴です。
こうした取り組みは、農業をめぐる課題や地方のあり方を、堅い議論だけでなく「体験」として考えるきっかけにもなります。子どもから大人まで、アートを通じて農業の風景に親しみ直すことで、地域や環境へのまなざしも少し変わっていくかもしれません。
寧夏から世界へ広がる「農とアート」の物語
会場となる寧夏回族自治区銀川市では、Mingcui Lake National Wetland Parkを舞台に国際フェスティバルが開かれています。巨大かかしやわら彫刻は、写真や動画との相性も良く、SNSで世界中に共有されやすいモチーフです。デジタルを通じて発信されることで、「農業の風景」が国境を越えて共有される可能性もあります。
情報の受け手として、どう楽しむか
日本からこのニュースに触れる私たちにとっても、ポイントはいくつかあります。
- 農業や地方をめぐるテーマを、アートという切り口で捉え直していること
- 巨大インスタレーションやわら彫刻など、視覚的に強いモチーフが国際的な関心を生んでいること
- 湿地公園という自然環境とアートイベントを組み合わせることで、環境への意識も同時に喚起していること
国際ニュースをただ「遠くの出来事」として眺めるのではなく、自分の身の回りの農地、郊外の風景、地域イベントを思い浮かべながら読むと、ニュースの見え方が変わってきます。
「奇跡」をテーマにしたフェスが投げかける問い
「miracles」というテーマには、自然がもたらす恵みへの敬意や、人間の創造力への期待など、さまざまな意味が込められているように見えます。気候変動や食料をめぐる課題が語られる今、農業の現場に立つかかしをアートとして見つめ直すことは、私たちの暮らしを支える土台を思い返す作業とも言えます。
2025年の今、寧夏で始まったこの国際かかしアートフェスティバルは、農業、アート、環境、観光といったテーマをまたぎながら、「当たり前の風景の中に、どんな奇跡を見いだすか」という問いを静かに投げかけています。スマートフォンの画面越しにこのニュースを読む私たちも、その問いにどう答えるか、一度立ち止まって考えてみてもよさそうです。
Reference(s):
cgtn.com








