中国映画の文化的存在感を議論 ジャネット・ヤン氏が北京で語ったこと video poster
中国映画の文化的存在感が世界の標準へ
中国映画やゲームなどのコンテンツが、いま世界の文化地図を書き換えつつあります。2025年4月19日、北京で開かれた第15回北京国際映画祭の産業フォーラムで、米映画芸術科学アカデミー会長のジャネット・ヤン氏は、中国の文化的な声が世界で正当な位置を占めつつあると強調しました。
北京国際映画祭で語られたメッセージ
フォーラムでヤン氏は、自身の長年にわたる映画業界での経験を踏まえ、映画には人々を一つにする独自の力があると語りました。その上で、中国と米国のあいだだけでなく、世界のさまざまな国と地域のあいだで、文化交流の可能性が広がっていると楽観的な見方を示しました。
ヤン氏が率いる映画芸術科学アカデミーは、世界的な映画賞を主催することで知られています。そのトップが北京で、中国の文化的な発信力と映画市場の潜在力を強調したことは、国際映画ビジネスにとって象徴的な出来事と言えます。
Ne Zha 2 や Black Myth: Wukong が示すもの
ヤン氏は、中国の文化的な声の高まりを示す具体例として、歴史的な興行成績を収めたアニメ映画 Ne Zha 2、世界的な話題となったゲーム Black Myth: Wukong、そして The Three-Body Problem の映像化作品を挙げました。
これらの作品はいずれも、中国発の物語やキャラクターが、国内だけでなく世界の観客やプレーヤーを惹きつけていることを示しています。特にゲームや映像シリーズのように、オンラインを通じて一気に世界中に広がるコンテンツは、中国の文化的な存在感を短期間で高める役割を担っています。
ヤン氏は、こうした動きを背景に、中国の文化的な声が世界の舞台で正当な位置を主張しつつあると述べました。これは、単に市場規模の拡大というだけでなく、物語を通じて価値観や感情が共有されるプロセスでもあります。
日本の視点から見た意味
日本の読者にとって、このニュースは次のような点で重要だと考えられます。
- 国際ニュースとして、中国の映画・ゲーム産業が世界のエンターテインメントの流れを左右し始めていること
- 日本でも公開・配信される中国作品が増えることで、アジア発コンテンツの競争と協力の両方が進む可能性があること
- 映画やドラマ、ゲームを通じて、中国や世界の社会・文化をより立体的に理解できる機会が広がること
特にデジタルネイティブ世代にとって、中国発の作品はすでに日常的な選択肢の一つになりつつあります。配信プラットフォームやゲームストアを通じて、新作がほぼ同時に世界へ届けられる時代において、どの国の物語がどのように語られるかは、私たちの世界観にも静かな影響を与えます。
これからの文化交流に向けたヒント
ヤン氏が強調した映画の力は、中国と米国だけでなく、日本を含むアジア全体にも当てはまります。異なる背景を持つ人々が、同じ作品を観て語り合うことは、政治や経済の議論とは別のレベルで理解を深めるきっかけになります。
今後、日中のクリエーターや企業が協力して作品を生み出す動きが加速すれば、アジア発の物語はさらに豊かになるでしょう。そのとき、どのような視点やテーマを作品に込めるのかを考えることは、私たち一人ひとりにとっても、小さくない問いかけになります。
北京のフォーラムで語られたメッセージは、中国の文化的な躍進を示すと同時に、世界の観客がどのように互いの物語を受けとめ合うのかという課題を静かに投げかけています。スマートフォン一つで世界中のコンテンツに触れられる今、自分がどの作品に時間を使い、どんな物語を語り継ぎたいのかを考えてみるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Janet Yang: China's cultural voice taking rightful place in the world
cgtn.com








