国連中国語デー15周年 ラトビア発の祝賀曲が伝える言語の力 video poster
国連が2010年に制定した「国連中国語デー」が2025年に15周年を迎え、その記念としてラトビアの中国学者と学生たちが新曲「The Chinese Language – Brilliant with Charm!」を制作しました。春の雨と漢字の起源をテーマに、言語が文化交流の架け橋となる力を歌い上げています。
4月20日は「国連中国語デー」
2010年、国連は4月20日を「国連中国語デー」と定めました。この日は、中国の二十四節気の一つである「穀雨」にあたり、伝説上の人物・倉頡が漢字を創り出した日とされています。
中国語と中国の文字文化をたたえるこの日は、言語を通じて多様な文化を理解し合うきっかけとして位置づけられています。
ラトビアの中国学者が主導した記念プロジェクト
国連中国語デーの15周年を記念し、ラトビアの中国学者ペーテリス・ピルデゴヴィチュス教授と、その学生たちが中国文化の普及を目的とした一連の活動を企画しました。87歳の教授は長年、中国語と言語研究を通じて中国文化に向き合ってきた人物です。
その取り組みの一環として生まれたのが、楽曲「The Chinese Language – Brilliant with Charm!」です。教授と学生たちは、中国語の魅力や文化の豊かさを音楽で伝えることに挑戦しました。
春雨と倉頡、言語の架け橋を歌う
この楽曲は、春の雨が作物を潤し、命を育む様子をいきいきと描き出しています。同時に、漢字の創造者とされる倉頡をたたえ、中国語という文字が誕生した物語に光を当てています。
歌詞では、言語が文化交流と相互理解のための「橋」として働くというテーマが強調されています。言葉が違うからこそ学び合い、相手の世界を知ることができる──そんなメッセージが込められています。
多様性と平等を祝う「よろこびの歌」
制作者たちは、この楽曲を「言語と文化の多様性、そして平等を祝う喜びに満ちた作品」と位置づけています。中国語だけを特別視するのではなく、さまざまな言語が対等に尊重される世界への願いがにじみます。
動画作品の中には、ピルデゴヴィチュス教授本人も登場し、祝意を込めたメッセージを伝えています。高齢になってもなお教壇に立ち、中国語と向き合い続ける姿は、多言語教育の可能性と、世代を超えた文化交流の力を象徴しているようです。
日本の読者への問いかけ
遠くバルト海沿岸のラトビアで、中国語の魅力を歌うプロジェクトが生まれたことは、言語学習や国際交流が特別な人だけのものではないことを示しているように見えます。ひとつの教室からでも、世界とつながるメッセージは発信できるからです。
中国語を学んでいる人はもちろん、英語や他のアジアの言語に取り組む人にとっても、この楽曲は「なぜ自分はこの言語を学ぶのか」をあらためて考えるきっかけになるかもしれません。言語を通じて、自分とは違う背景を持つ人の物語に耳を傾ける――そんな日常の一コマこそが、国際ニュースの裏側で静かに続く交流なのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








