タイ人観光客が上海に殺到 SNS発の中国体験ブーム【国際ニュース】
2025年現在、上海でタイ人観光客の存在感が一段と高まっています。団体ツアーではなく、SNSで見つけた自分だけのチェックリストを片手に、多面的な中国体験を求めて訪れる動きが広がっています。
タイ人観光客が上海に殺到、東南アジアからの波
上海は今、東南アジアからの観光客が目に見えて増えている都市のひとつです。その中でも中心となっているのがタイからの旅行者です。街中や人気スポットでは、タイ語が聞こえる場面が確実に増えています。
この流れは中国本土と東南アジアの距離が、物理的な距離以上に近くなっていることを映し出しています。アジア域内の旅行先として、上海が選ばれるケースが着実に広がっていると言えます。
団体ツアーから自分だけのチェックリストへ
今回の特徴は、タイ人観光客の多くが、従来型の団体ツアーに頼らない点です。決められた観光ルートをなぞるのではなく、自分たちで訪れたい場所や体験を事前にリストアップしてから上海にやって来ます。
そのチェックリストの多くは、SNSを通じて集めた情報に基づいています。動画投稿や写真、口コミなどを参考にしながら、カフェ、レストラン、街歩きスポットなどを細かくピックアップし、自分たちのペースで街を巡るスタイルが主流になりつつあります。
言い換えれば、旅行会社が組んだコースをなぞる時代から、SNSを起点に自ら旅を設計する時代へと、観光の主導権が旅行者側に移っているのです。
上海で味わう多面的な中国体験
タイ人観光客が上海に惹かれる背景には、中国を一方向からではなく、多面的に感じたいというニーズがあります。高層ビルが並ぶ大都市としての表情だけでなく、歴史を感じる街並み、路地に広がる日常の生活風景、食文化など、さまざまな側面を一度に体験できるのが上海の強みです。
SNSのチェックリストには、有名な観光地だけでなく、現地の人が通う飲食店や、話題のスイーツ店、街角の小さなショップなど、いわゆる穴場スポットも含まれます。観光名所と日常の暮らしが同じタイムラインに並ぶことで、より立体的な中国の姿が見えてくるのです。
SNSが変えるアジアの観光地図
今回の上海とタイ人観光客の動きは、SNSがアジアの観光地図を書き換えつつあることを象徴しています。旅行の情報源がガイドブック中心だった時代から、リアルタイムに更新されるオンラインの体験談や写真が主役になり、旅行先の選び方や過ごし方が大きく変化しています。
特に東南アジアの若い世代にとって、SNSで見た景色や料理を自分も体験し、同じように投稿することは、一種の共有体験になっています。上海はその舞台のひとつとして、存在感を高めていると言えるでしょう。
日本の読者への示唆
こうした動きは、日本の読者にとっても示唆に富んでいます。日本から中国本土へ旅する際にも、団体ツアーに頼らず、自分の関心に合わせたチェックリストをつくり、街を歩きながら多面的な姿を確かめる旅がしやすくなっています。
同時に、日本各地の観光地にとっても、東南アジアからの旅行者と同じように、SNSを通じた情報発信や、個人旅行者が動きやすい受け入れ環境づくりが一層重要になっていきそうです。
タイ人観光客が上海で楽しんでいるような、自由度の高い多面的な都市体験は、アジア全体の観光トレンドとして今後も広がっていく可能性があります。その最前線で起きている変化をどう読み解くかが、次の一歩を考える手がかりになりそうです。
Reference(s):
Thai tourists flock to Shanghai for a multifaceted experience of China
cgtn.com








