北京国際映画祭で聞いた人生の一本 世界5カ国の映画ファンの声 video poster
今年開催された第15回北京国際映画祭(Beijing International Film Festival, BJIFF)で、あなたの好きな映画は何ですか?というシンプルな問いが、世界5カ国から集まった参加者の心の扉を開きました。挙がったタイトルは、『Life is Beautiful』から『Ne Zha 2』まで。映画が国境や言語をこえて、人の記憶や感情をつなぐ存在であることをあらためて感じさせます。
この記事では、この企画から見えてくる映画の力と、国境をこえる物語の共有について考えてみます。
世界5カ国の声が集まった第15回北京国際映画祭
第15回北京国際映画祭には、国内外から多くの映画関係者と映画ファンが集まりました。会場で行われた企画のひとつが、あなたの好きな映画は?と尋ねる一問だけのインタビューです。
答えたのは、映画監督やプロデューサーなどのフィルムメーカー、メディアの仕事に携わる人たち、そして映画を愛する観客たち。5つの国から届いたそれぞれの人生の一本が、北京の会場に重なり合いました。
『Life is Beautiful』から『Ne Zha 2』まで 多様なセレクション
挙がった作品は、ジャンルも年代もさまざまです。『Life is Beautiful(ライフ・イズ・ビューティフル)』のように、悲しみと希望が交錯するヒューマンドラマを挙げる人もいれば、『Ne Zha 2』のように、スピード感のあるアクションやファンタジーの世界観を楽しめる作品を選ぶ人もいました。
タイトルは違っても、選んだ理由の背景には共通点があります。物語やキャラクターを通して、自分自身の経験や感情を重ね合わせているという点です。
好きな映画は?という問いが映し出すもの
インタビューの問いはたった一つ。しかし、このシンプルな質問は、その人の価値観や人生の節目を静かに映し出します。
私たち自身がこの問いを自分に向けたとき、多くの場合、次のような作品が頭に浮かぶのではないでしょうか。
- 子どもの頃に家族と観て、今でもセリフを覚えている一本
- つらい時期を支えてくれた物語
- 仕事や学び、創作の方向性を決めるきっかけとなった作品
映画監督やプロデューサーにとっては、自分が作品をつくり始めるきっかけになった映画が、お気に入りとして挙がることもあります。一方、メディア関係者や観客は、家族や友人と共有した思い出の一本を語ることが多いでしょう。
映画はなぜ国境をこえるのか
参加者の答えからは、多様な物語、感情、そして個人的な記憶が浮かび上がりました。そこから見えてくるのは、映画が国境をこえて人をつなぐ力を持っているということです。
笑い、涙、驚き、恐れといった感情は、どの国の観客にも共通しています。だからこそ、北京という一つの都市に集まった言葉が、世界のどこかで同じ映画を観た誰かの記憶とも静かにつながっていきます。
国際映画祭には華やかな授賞式やレッドカーペットといった側面もありますが、こうした素朴な問いかけこそが、その場の意味をより深いものにしているとも言えます。
読者への問いかけ: あなたの人生の一本は?
第15回北京国際映画祭で交わされた好きな映画の話は、スクリーンの上だけで完結するものではありません。そこから始まるのは、互いの人生や価値観についての対話です。
この記事を読んでいるあなたにとっての人生の一本は、どの作品でしょうか。
- いつ、誰と観た映画ですか。
- どんな場面が特に心に残っていますか。
- その映画は、今のあなたの考え方や生き方にどんな影響を与えていますか。
通勤時間や休憩中に、友人や同僚、家族との会話のきっかけとして、この問いを投げかけてみるのもよさそうです。XやInstagramなどのSNSで、「#人生の一本」や「#北京国際映画祭」といったハッシュタグを添えてシェアすれば、見知らぬ誰かとの新しいつながりが生まれるかもしれません。
映画のタイトルを一つ言い合うだけで、世界は少しだけ近くなる。そのことを、今年北京で開かれた第15回北京国際映画祭は静かに教えてくれています。
Reference(s):
cgtn.com








