サウジの美術監督が描く中サ映画協力の未来 video poster
サウジアラビアのプロダクションデザイナー、アハメド・バーギール氏が北京国際映画祭に参加し、中サ映画協力の可能性を探りました。サウジ映画『Norah』の上映会で見えたのは、言葉や国境を越えて人をつなぐ映画の力です。
北京国際映画祭で動き出した中サ映画協力
サウジアラビアのプロダクションデザイナーであるアハメド・バーギール氏は、今年、北京国際映画祭に参加し、中サ両国の映画界のあいだで新たな協力の可能性を探しました。
彼は会期中、現地の関係者と積極的に交流し、中サ合作の機会を探していました。個人レベルの動きではありますが、このような試みは、両国の映画人同士の距離を縮める重要な一歩といえます。
サウジ映画『Norah』上映会での出会い
北京滞在中、バーギール氏はサウジアラビア映画『Norah』の上映に参加しました。この上映会の会場で、彼はアラビア語を学ぶ学生たちと出会い、その光景に大きな喜びを感じました。
自国の言葉や文化に関心を持つ学生たちが、サウジ映画を通じて物語の世界に浸っている姿は、バーギール氏にとって、自らが関わる作品が異なる文化や言語をつなぐ場になっていることを実感させるものだったといえます。
映画を文化の橋とするバーギール氏のビジョン
バーギール氏は、映画の役割を「文化の橋」として捉えています。今回の訪中でも、映画を通じて人々が互いの社会や日常を理解し合うことができるという考えを語りました。
彼は、自宅でも中国の映画を視聴し、それをきっかけに中国語を学びたいという意欲を示しています。スクリーンに映る物語や会話を通じて、言語だけでなく、考え方や価値観にも触れられると感じているからです。
中サ映画協力が広げる可能性
バーギール氏のような映画人が中サのあいだで協力の糸口を探る動きは、今後の共同制作や相互上映につながる土台にもなりえます。映画制作の現場でスタッフや俳優が共に働くことで、異なる文化への理解はさらに深まっていきます。
もし中サ合作の作品が生まれれば、観客は砂漠や都市、宗教や家族といった双方の社会を舞台にした新しい物語に触れることができます。これは、ニュースやSNSを通じたイメージだけでは見えてこない日常の姿を知る手がかりにもなります。
私たちがこのニュースから考えられること
今回の出来事は、国際ニュースとしての側面だけでなく、「映画をどう使うか」という問いも投げかけています。映画はエンターテインメントであると同時に、異文化理解や言語学習のための身近なツールにもなりうるからです。
- 自分が見る映画の国や地域は偏っていないか
- 言語学習や異文化理解のために、どんな作品を選べるか
- SNSでシェアしたくなる物語の背景に、どんな現地の現実があるのか
サウジアラビアと中国のあいだで進むこうした小さな交流は、私たちの視野も静かに広げてくれます。次に配信サービスや映画館で作品を選ぶとき、中東やアジア各地の映画にも目を向けてみると、新しい発見があるかもしれません。
Reference(s):
Saudi production designer envisions Sino-Saudi film collaborations
cgtn.com








