北京国際映画祭でイタリア配給が中国市場に挑戦 Doubanで観客分析 video poster
イタリア人の映画配給担当ルカ・パッパダさんが、北京国際映画祭(BJIFF)を足がかりに中国映画市場への道を切り開こうとしています。国際ニュースとしても、中国と欧州の映画ビジネスの接点を示す動きです。
北京国際映画祭で見えた中国市場への「入り口」
2025年の北京国際映画祭では、映画『Bertinelli: Great Ambitions』がコンペティション部門「Tiantan Award」に出品されました。Fandango Sales のルカ・パッパダさんは、この作品とともに北京を訪れ、中国本土での配給ルートを探っています。
- 作品名:『Bertinelli: Great Ambitions』
- 部門:Tiantan Award コンペティション
- 目的:中国市場での配給・公開の可能性を見極めること
映画祭は、作品を紹介する場であると同時に、プロデューサーや配給会社にとっては市場調査とネットワーキングの場でもあります。パッパダさんの動きは、その典型的な例と言えます。
Doubanで中国の観客を「リサーチ」
パッパダさんが特に重視しているのが、中国のレビューサイト「豆瓣(Douban)」です。Doubanに投稿される評価やレビューを細かく追いかけることで、中国の観客がどんなポイントを重視しているのかをつかもうとしています。
レビューから読み取る中国の「今」
星の数だけでなく、短いコメントのニュアンスや、どんな話題が盛り上がっているかを見ることで、作品のどの部分が響いているのか、どこに戸惑いがあるのかが見えてきます。こうしたデータに基づいた観客理解は、海外から中国本土市場に入ろうとする映画人にとって重要なヒントになります。
単に「中国ではこういう作品が流行している」といった抽象的なイメージではなく、実際の観客の声をベースに戦略を練る――パッパダさんのアプローチは、きわめて実務的で現場感のあるものです。
海外映画人が中国映画市場に学ぶこと
パッパダさんの取り組みは、海外の映画プロフェッショナルがどのようにして中国の活気ある映画シーンに溶け込もうとしているのかを示す一例です。映画祭への参加、現地の評価サイトの分析、配給のパートナー探しなど、一つひとつは地味に見えても、長期的には大きな差を生む可能性があります。
- 映画祭で作品を披露し、存在を知ってもらう
- 現地の観客の反応を、数字とコメントの両面から把握する
- その知見を次の企画やマーケティングに反映させる
こうした積み重ねは、中国だけでなく、どの国・地域の市場を目指す場合にも応用できる発想です。観客の声に耳を傾けることが、国境を越えた映画ビジネスの出発点になりつつあります。
日本の読者への問いかけ
日本でも、中国や欧州を含む国際市場を意識した作品づくりが少しずつ広がっています。もし日本の作品が中国本土の観客に届くことを目指すとしたら、どのような視点やリサーチが必要になるのでしょうか。
北京国際映画祭に参加したルカ・パッパダさんのように、現地のプラットフォームや評価軸を丁寧に理解しようとする姿勢は、日本の映画業界やコンテンツビジネスにとっても参考になる点が多いはずです。国際ニュースとして伝えられる一人の配給担当の動きは、グローバルな映画の流れの中で、静かに大きな意味を持ち始めています。
Reference(s):
cgtn.com








