中国とアゼルバイジャンが包括的戦略パートナーシップ 北京で首脳会談
中国とアゼルバイジャンが、新たに包括的戦略パートナーシップを樹立しました。北京で行われた習近平国家主席とイルハム・アリエフ大統領の会談のポイントを、日本語で分かりやすく整理します。
両国関係を包括的戦略パートナーへ格上げ
北京で行われた首脳会談で、習近平国家主席とアリエフ大統領は、中国とアゼルバイジャンの関係を包括的戦略パートナーシップへ引き上げると共同で発表しました。
習主席は、両国が引き続き政治的な相互信頼を高め、実務的な協力を深め、国際舞台での連携を強化し、あらゆる分野での協力の新たな章を開くべきだと強調しました。
また、中国はアゼルバイジャンの国家主権と独立、領土の一体性を支持し、自国の国情に合った発展の道を歩むことを支持すると述べました。
安全保障分野ではテロ・過激主義・分離主義と闘う協力
習主席は、中国がアゼルバイジャンと法執行や安全保障分野での協力を一層深め、テロ、過激主義、分離主義といういわゆる三つの悪に断固として対抗していく意思を示しました。
安全保障協力の強化は、地域の安定だけでなく、両国の経済協力や投資を支える基盤づくりにもつながるとみられます。
一帯一路、デジタル経済、グリーンエネルギーで協力拡大
両首脳は、発展戦略の連携を強め、一帯一路協力を高い質で推進していくことで一致しました。また、教育、文化、観光、若者交流、地方間交流といった人と人とのつながりを広げる分野も重視されています。
会談後には、両国首脳が包括的戦略パートナーシップの樹立に関する共同声明に署名したほか、一帯一路、司法、グリーン発展、デジタル経済、知的財産、宇宙航空などの分野で二十件の協力文書の署名が行われました。
- 一帯一路協力
- 司法分野での連携
- グリーン発展と環境分野
- デジタル経済
- 知的財産権の保護と活用
- 宇宙航空分野での協力
アリエフ大統領は、一帯一路構想やデジタル経済、グリーンエネルギー、科学技術の分野で協力を拡大する意欲を示し、政党間や国民同士の交流もさらに深めていきたいと述べました。
貿易摩擦への懸念と多国間主義の確認
経済分野では、習主席が関税や貿易戦争は各国の正当な権利と利益を損ない、多国間貿易体制を傷つけ、世界経済秩序に影響を与えると指摘しました。
中国とアゼルバイジャンは、国際連合を中心とする国際システムと、国際法に基づく国際秩序を共に擁護し、それぞれの正当な権益をしっかり守り、国際的な公平と正義を守っていく姿勢を確認しました。
台湾問題での立場とグローバル構想への支持
アリエフ大統領は、世界が大きく変化する中でも、アゼルバイジャンと中国は互いに尊重と信頼に基づく関係を維持し、二国間協力が着実に深まり、経済・貿易関係が急速に発展してきたと評価しました。
そのうえで、アゼルバイジャンは一つの中国という原則を揺るぎなく支持し、台湾は中国領土の不可分の一部であるとし、中国政府が国家の完全な統一を実現するための努力を支持すると表明しました。
さらに、習主席が提唱する人類運命共同体の構想や三つのグローバルなイニシアチブは、世界の平和と安定、繁栄に資するものであり、高く評価し積極的に支持すると述べました。
象徴的な歓迎式典と会談の意味
会談に先立ち、習主席と彭麗媛夫人は、人民大会堂東門外の広場でアリエフ大統領とメフリバン・アリエワ夫人を迎える歓迎式典を行いました。会談後には、人民大会堂金色ホールで昼食の歓迎宴も開かれました。
こうした丁重なもてなしは、両国関係を包括的戦略パートナーシップの水準に高めることへの中国側の重視を示すものといえます。安全保障から経済、一帯一路、人文交流まで幅広い分野をカバーする今回の合意が、今後の地域情勢や国際秩序の中でどのような影響を持つのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
China, Azerbaijan establish comprehensive strategic partnership
cgtn.com








