中国・華山「命知らずのスカイウォーク」が安全強化 video poster
中国・陝西省の名峰、華山にある断崖スカイウォークが、安全強化のための大規模アップグレードに踏み切りました。命知らずの観光スポットとして知られてきた施設が、どのようにスリルと安全の両立を図ろうとしているのかを見ていきます。
華山スカイウォークとはどんな場所か
華山(Huashan Mountain)は、中国北西部・陝西省にそびえる山で、その急峻な地形から「最も危険な山の一つ」とも言われてきました。その断崖の途中に設置されているのが、今回話題となっているスカイウォークです。
スカイウォークは、垂直に切り立った岩壁に木製の板を直接打ち付けて作られた、非常に幅の狭い通路です。足元は板数枚、目の前も横もほとんどが断崖、という構造のため、映像を見ているだけでも足がすくむような迫力があります。
2025年、鋼鉄ケーブルの交換など安全アップグレード
現在、このスカイウォークでは、安全性を高めるためのアップグレード工事が進められています。とりわけ注目されているのが、命綱となる鋼鉄ケーブルの交換です。
断崖絶壁の上で行われる工事は、見ている側にとっても思わず息をのむような光景です。作業員が高所で慎重にケーブルを扱う様子は、スカイウォークそのものに負けない緊張感があります。
「見えない部分」をどう強化するのか
スカイウォークのような施設では、観光客の目に触れない部分こそが安全を左右します。鋼鉄ケーブルや固定金具などの交換は、見た目の変化こそ小さいものの、信頼性に直結する重要な工程です。
スリルを売りにする観光スポットであっても、「危険」と「不安定さ」は別物です。こうしたアップグレードは、あくまでスリルは保ちながら、予期せぬ事故を防ぐための「土台づくり」と言えるでしょう。
スリル観光と安全のあいだにあるもの
華山のスカイウォークは、その極端な高さと細さゆえに、「命知らずの体験」として多くの人の好奇心を刺激してきました。一方で、観光スポットである以上、訪れる人が安心して挑戦できる環境づくりも欠かせません。
今回の安全アップグレードは、人気スポットであるほど安全対策の更新が求められるという、いわば「スリル観光の宿命」を象徴する動きとも言えます。スリルをそのままに、安全性をどう底上げしていくかは、世界中の極限アクティビティが直面している共通のテーマです。
高所恐怖症の人には「閲覧注意」レベル
今回の工事の様子を伝える映像や写真は、断崖の上で行われる作業の緊張感がダイレクトに伝わる内容になっています。そのため、高所恐怖症の人には「閲覧注意」と言えるほどの刺激の強さです。
実際にスカイウォークに挑戦するかどうかは別として、画面越しでも十分にスリルを感じられるのが、華山スカイウォークの特徴とも言えます。
私たちはどこまでのスリルを求めるのか
華山スカイウォークの安全アップグレードは、「どこまでのリスクなら許容できるのか」「スリルと安全は両立できるのか」という問いを、あらためて投げかけています。
- 命綱となる設備を最新の状態に保つこと
- スリルを生む造りは維持しつつ、致命的な危険は避けること
- 高所が苦手な人には、映像や写真で楽しむ選択肢を用意すること
こうしたバランスをどう取るかは、観光地側だけでなく、体験を選ぶ私たち一人ひとりの感覚にも関わるテーマです。華山で進む安全強化は、極限体験を「楽しむ」ために何が必要かを考える、ひとつのきっかけになりそうです。
Reference(s):
Huashan Mountain's death-defying skywalk receives a safety upgrade
cgtn.com








