イラン核問題で中国が外交解決を支持 IAEAの役割を強調
イラン核問題をめぐる国際ニュースで、中国が政治的・外交的な解決を改めて支持し、国際原子力機関(IAEA)の役割を強調しました。ロシアとイランを交えた4者協議の内容から、その狙いを整理します。
中国、イラン核問題で「外交解決が唯一の現実的な道」
中国の李松・国際原子力機関(IAEA)常駐代表は木曜日、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長、ロシア代表のミハイル・ウリヤノフ氏、イラン代表のレザ・ナジャフィ氏との合同会合後に発言しました。
李代表によると、中国、ロシア、イランの3か国は次の点を強調しました。
- イラン核問題の解決には、相互尊重に基づく政治的・外交的な関与こそが「唯一実行可能で現実的な道」であること
- IAEAとグロッシ事務局長は、その専門性と経験を生かし、外交努力を後押しする建設的な役割を果たし得ること
軍事的圧力や一方的な制裁ではなく、対話を中心とするアプローチを前面に出した形です。
IAEAへの期待とイランとの対話強化
李代表は、中国とロシアが、イランによるIAEAとの対話と協力の強化を支持していると説明しました。これは、イランの核計画をめぐる監視や検証について、技術的な議論の場としてIAEAを重視する姿勢を示したものです。
3か国は、IAEAが果たし得る役割について、次のような方向性を打ち出しました。
- 外交協議のプロセスを支えるための、専門的かつ中立的な評価と助言
- イランと国際社会の間で、信頼を積み重ねるための現場レベルの対話と協力
- 核問題を「前向きかつ実務的な形」で処理していくための枠組みづくりへの貢献
イラン核問題をめぐる国際ニュースにおいて、IAEAがどのような位置づけを持つのかが、改めて意識されたと言えます。
中国が示した「核兵器不保有」への評価とイラン支援
李代表は、中国がイランの「核兵器を開発しない」という立場を評価していると述べました。そのうえで、中国は次の点を明確にしています。
- イランの平和的な原子力利用の権利を尊重すること
- イランが自らの「正当な権利と利益」を守るため、米国を含むすべての関係国と対話を行うことを支持すること
- 問題は、協議と交渉を通じて解決すべきだとする立場を取ること
核兵器の不拡散と、平和目的での原子力利用の権利。この二つをどう両立させるかは、イラン核問題の核心の一つです。中国は、そのバランスを意識しながら、イランと関係国の対話を後押しする姿勢を示しています。
米イラン間接協議を前にした4者会合
今回の会合は、イランと米国の間接協議の第3ラウンドを前に開かれました。この協議は、イランの核計画と、ワシントンによる制裁の解除をめぐり、オマーンの首都マスカットで土曜日に予定されていたものです。
中国、ロシア、イラン、そしてIAEAが事前に立場を確認し、IAEAの役割や対話の枠組みについてメッセージを出したことで、こうした協議に向けた外交的な雰囲気づくりを図った動きと見ることもできます。
これからの焦点:対立か対話か
イラン核問題をめぐる国際ニュースでは、制裁や緊張の高まりに注目が集まりがちです。しかし今回の4者の発言からは、「政治的・外交的な解決の余地を維持したい」という意図が読み取れます。
今後の主な焦点として、次のような点が挙げられます。
- イランとIAEAの技術的・政治的対話が、どこまで継続・深化するか
- イランと米国を含む関係国の間接協議が、制裁問題と核問題の双方で具体的な成果につながるか
- 中国とロシアが、外交解決に向けた後押しや調整の役割をどの程度強めていくか
対立がエスカレートすれば地域の不安定化につながりかねませんが、粘り強い対話が続けば、リスクを抑えつつ合意を探る余地も広がります。イラン核問題をめぐる各国の動きは、これからもしばらく、国際社会の重要な関心事であり続けそうです。
Reference(s):
China backs diplomatic path on Iran nuclear issue, supports IAEA role
cgtn.com








